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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011

アマチュアの傍士基(ほうじはじめ)さんが上々のスタート

今週のカシオワールドオープンは、賞金レースが佳境を迎えるばかりか、シード権をかけた選手たちにとっては最後の戦い。
「でも私はアマチュアなので。失うものは何もない。プロはみなさん、人生がかかっている方々ばっかりなので。せめて邪魔にならないように」と心構えは控えめでも、折り返しの1番で10メートルの長いバーディパットを決めるなど、プレーではしっかりと、目立っていた。

この日初日は、強い風が吹き荒れる中で、イーブンパーは72とスコアをまとめてきた。高知県出身のご当地アマは、大会2度目の出場だ。
前回の2005年もやはり、開催コースのKochi黒潮カントリークラブが主催するアマ大会「黒潮カップ」で優勝を飾って、今大会の権利を得たが、89位の惨敗だった。

今年、22位の出だしはあのときのリベンジに絶好の位置ばかりか、今をときめく後輩に威厳を示す好発進。

「いえいえ、あいつは日本の宝ですから」と、首を振る。「あの子はスーパースターですから絶対に明日は盛り返して来るでしょう」と、頷く。

2週前の三井住友VISA太平洋マスターズで史上3人目のアマチュアVを飾った松山英樹さんが通う東北福祉大学出身。
現在28歳は、卒業してかなり経つ。「プロになろうなんて、思ったことは一度もありません」と笑う。
「大学で、レベルの差を見せつけられました」。
プロの道ははなから諦め、「今は日本アマを目指している」という。
会うたびにたくましさを増していく松山さんの成長を見るにつけて、「英樹と自分では、違い過ぎる」とはけっして謙遜ではない。
「明後日に約束をしている」という夕食会では、「僕のほうが、英樹から勉強することばかりでしょう」。今から楽しみにしている偉大な後輩との晩餐で、ぜひ自分も良い報告がしたい。