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ゴルフ伝道の旅!第二弾は小田龍一が登場

忙しい公務の合間に駆け付けてくださった丸山達也副市長から子供達にメッセージが贈られる
2009年2月から始まったジャパンゴルフツアー選手会による“ゴルフ伝道の旅”。
オフシーズンを利用して、全国各地の子供たちにゴルフの楽しさ、素晴らしさとともに、夢を持つことの大切さを、選手たち自らが伝えて歩こうという取り組みも、2年目に突入した。

2月上旬に鈴木亨が兵庫県加東市の三草小学校を訪問したのを皮切りに始まった2010年度のこの伝道の旅。第2回を迎えた2月22日(月)は昨年の日本オープンチャンピオン小田龍一が長野県飯田市立上郷小学校を訪問した。

この日、小田が訪れた長野県飯田市には(社)日本ゴルフツアー機構が長野県と森林(もり)の里親促進事業の契約を締結し、「ゴルフの森」と名づけた森林の整備活動を支援している財産区有林がある。昨年の環境大使を務めた桑原克典もこの飯田市上郷の「ゴルフの森」を訪れ、地元の人たちと枝打ち作業などを行った縁のある土地でもある。

飯田市立上郷小学校は来年で創立100年を迎える歴史のある小学校。総勢830名の子供達が通う地元でも有数のマンモス校だ。ブラジルやフィリピン国籍の子供たちも大勢通う同校では「保健室」などの表示がポルトガル語で表示されているなど、国際色豊かな学校でもある。

この日の為に前日まで東京・ビックサイトで開催されていた「ゴルフフェア」から忙しいスケジュールの合間を縫って同校に駆け付けた小田龍一はいつもは本当にシャイで、インタビューや取材も「僕でいいんですか?」といって苦笑いしながら受けてくれる。この日に限っては大勢のことどもたちとの対面ともあって、昨年の日本オープンでみせたあの気迫ある堂々としたプレーからは想像できないほど、何度も自分が書きとめたメモを読み返し、「緊張してきた!」とトイレに行っては、部屋の中をいったりきたり落ち着かない様子で子供たちとの対面の時間を待つ。

2時間目終了のチャイムが鳴り響くといざ子供達の待つ体育館に移動!!
移動中、小田は1年生の教室を覗き込んでは、「わぁーあんなに机小さかったかなぁ?」、給食室の大きなお鍋をみると、「給食運ぶときにこぼす奴とかいるんだよね」と、自身の小学校時代を思い出したのか懐かしそうに笑顔で話していた。

この日、小田のレッスンを受ける4年2組の34名の子供たちは小田が姿を現すと、元気よく「こんにちは!」と挨拶。子供たちの他にもこの日、小田が寄贈式に訪れるということで多忙な公務の合間をぬって飯田市の丸山達也副市長も駆けつけてくださり、「(社)日本ゴルフツアー機構、そして選手のみな様には上郷地区の森林整備もご協力して頂いております。森林整備のように10年20年という長い時間をかけてみんなも大きくなっていくなかで、ゴルフというスポーツは子供の時から、そして年をとっても続けられるスポーツです。みんなもこの機会を大切にゴルフを楽しんでください」と、子供たちへメッセージを贈ってくださった。

小田の緊張も今か今かとスナッグゴルフのレッスンを楽しみにする子供達を前にすると、どこかに消えてしまったかのように、レッスンが始まる。まずは小田がデモンストレーションをすると子供たちは身を乗り出しボールの行方を捜すが、小田のボールは早すぎて子供たちにはどこにいったかわからない。
何度か繰り返し打つと、子供からは「うぁーすごーい!」と拍手がわきあがり表情も一変。
その後の練習では小田が教えてくれるのを待たずに、各チーム内のリーダーが次の子に教える姿などがみられた。子供達の仲の良さや積極性に小田もレッスンに力が入る。大きな体を子供達の目線に合わせひとりひとり丁寧に教えていき、子供たちがうまく打てると子供達と一緒になって盛り上がる。レッスン会場となった体育館は素直に上達していくうれしさや楽しさを表現し、チーム内の仲間と喜びあう姿があちこちで見られるレッスンとなった。

レッスン終了後は場所を教室に移動し待ちに待った給食と小田が子供達の前で「夢をもとう」をテーマにしての講演。 ②に続く・・・・
  • 小田のボールは早すぎで子供達は一生懸命に行方を捜す!
  • 何度目かのデモンストレーションでやっとボールの飛んでいった方向がわかりみんな口ぐちに「すごい!!」と声を上げ拍手
  • ひとりひとりにやさしく声をかけながらレッスンする小田
  • 自然にグループ内で教えあう子供達

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