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宮本勝昌が「ぜひ、日本人選手が優勝を!」(ゴルフフェア初日)

午前の部は深堀が
深堀が、宮本が! 歴代の選手会長が、海外の新規2トーナメントのピーアールに一役買った。15日金曜日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した「ジャパンゴルフフェア2013」。

そのメインステージで2回に分けて行われたのは「ジャパンゴルフツアーアジアシリーズ スペシャルトークショー」。タイトルにある“アジアシリーズ”とは今年3月に、ワンアジアツアーとの共催で行われることになった「タイランド選手権」と「インドネシアPGA選手権」をさす。

賞金総額100万ドルの2大会は、出場156人のうち60人のジャパンゴルフツアーメンバーが出場する予定で、獲得賞金が両ツアーの賞金ランキングに加算されるのはもちろん優勝者には、両ツアーのシード権が与えられ、2013年のジャパンゴルフツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にも出場できる。

ジャパンゴルフツアーの開幕戦は、あくまでも4月の「東建ホームメイトカップ」だが、選手たちはそれまでにかっこうのステージで実践を積むことができる。

午前11時にステージに立った深堀に続いて14時から、大会のピーアールに立った一昨年の選手会長の宮本も、「僕ら選手も通常なら4月まで試合が空いてしまって、のんびりしてしまいがちだけれど、今年はみんな3月に合わせて早めに調整をはじめています」と、新規トーナメントの誕生を喜んだ。
それに、ファンのみなさんにもシーズン前から男子ツアーの存在感を存分にアピールできることが嬉しい。

というのは2大会とも完全生中継。熱戦の模様は、4日間ともCS放送のゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」で放映されることが決まっており宮本とともにステージに立ったJGTO専務理事の山中博史も、大いに期待している。

「画面を通じてぜひ選手のみなさんには、日本人選手ここにあり、というのを見せてもらいたい」。

もちろん宮本も言ったように、海外での大会はまず芝生や言葉、環境の違いといったものに慣れるのが先になりがちで「僕はなおさら順応するのが遅いほうなので」と、不安材料もあるが海外での開催だからこそ宮本も実力を見せつけたい、という気持ちも強い。

「今は、残念ながらアメリカだけでなく、アジアやヨーロッパとのレベルの差がどんどん開いてしまっていることは否定できません。でもだからこそ、こういった経験を増やしていくことは。必ず僕らのレベルアップにつながるし、日本人選手だってやれるというところを見せたい。僕もぜひ、この2試合では日本人選手に勝ってもらいたい」と、最後の部分はつい他人事のように言ってしまったあとで、「それは当然、僕も含めてですけれど」と、付け加えるのも忘れなかった。

師匠の芹沢信雄によると、今年にかける宮本の意気込みは相当なものだという。周囲にも「今年の宮本は目つきが違う」と芹澤は折に触れて話しており「あいつは今年、死にものぐるいでやると思う」。

それもすべては兄弟子の藤田寛之の活躍が大きく影響しており、本人も「100%、力を出せるように頑張る」。
かつて、アジアンツアーとの共催で開かれた「パインバレー北京オープン」でも藤田は優勝を飾っており、弟弟子としては、ぜひ後に続きたいはずだ。
「ぜひテレビで優勝争いをお見せできれば」と、闘志メラメラだ。
  • 午後からは宮本が交代で大会をピーアール(右はJGTO専務理事の山中)

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