とっぷりと日も暮れた最終18番は、雨に煙って230ヤード先のピンフラッグも、はっきり見えない。
「もう、ジイさんだからさ〜」と、わざと目をしょぼつかせた41歳も、しかし心は18歳。
「いつも、遼に刺激を受けている。ジイさんだけど、俺も攻めの気持は忘れない」と、バッグから抜いた４番アイアンは、池越えのセカンドショット。

グリーン手前のバンカーに落ちて、一瞬ヒヤリとさせられたが、ひるまなかった。バンカーからきっちり寄せて、手前１メートルのバーディトライも、しっかりとねじ込んだ。

ボギーなしの８アンダーは、ベストスコアの64をマークして、一気に５位タイに浮上して、「明日も攻めの気持ちでガンガン行くよ」と、血気盛んだった。

• 立山 光広