記事
アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2011
2人のアマチュアが好スタート!!
どちらも大学生だが、どちらの頭の中にももはや、自分がアマチュアという意識はない。
東北福祉大4年の藤本さんは、この日は先輩OBの池田勇太とのラウンドで、「いつも一緒に練習させていただいている方。今日も練習ラウンド、くらいの気持ちでやってた」という強心臓ぶりで、プロの試合でも普段着のままでプレーが出来ることが、何よりの強みである。
その先輩に、2打リードの2アンダーは12位タイに、「たまたまっすよ」と、そのあたりは謙遜さを忘れずに、「今日はフェアウェイからピンに向かって打つ回数が多かった。アイアンの距離感も良かった」。
この日5つのバーディのうち、会心のホールに4番を上げて、「ティショット、セカンドともにイメージとおりに打てた」と、満足そうに振り返った。
先週のANAオープンで、優勝争いの末に6位タイにつけた16歳の伊藤誠道くんの活躍も、そんな藤本さんにとっては何も特別なことではない。「彼は彼で上手い。上手い選手が上に行くのは当然です。試合に出ている限り、誰が上に行ってもおかしくはない。先週は、たまたまアマチュアが上にいった、ただそれだけのこと」と、とことんクールに「僕もツアーに出させてもらっているときは、一緒の舞台でやらしてもらっている、と思っているので」と、自身もその気満々だ。
満員のギャラリーの中でのゴルフも、望むところだ。「僕はたくさんいて下さるほうが、やりやすい。早くこういうところでプレーしたい」。
次週はマスターズの出場権がかかるアジアアマが開催されるが、あえて出場は断念。大切な試合が重なった。来季のツアー出場権をかけて争うクォリファイングトーナメントは、茨城県のサニーフィールドで、セカンドステージに挑戦する。
27日火曜日から4日間の戦いを控えて、なおさら今週は気合が入る。「プロはアマチュアとは違う。ツアーで経験したい。優勝争いをやってみたい」。来季のプロ入りを目指す21歳にとっても何よりの経験となるはずだ。