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日本プロゴルフ選手権 2009

2アンダーの河野晃一郎も、これがツアーデビュー戦

このプロ日本一決定戦は、社団法人 日本ゴルフツアー機構が主管するトーナメントとはまた違った出場カテゴリーを持ち、たとえツアーの出場優先順位を持っている選手でも、権利がない。

まして、昨年のファイナルQTランク97位の河野は首位タイにつけた堂本と同様に、大会独自の予選会を突破して、出場権を得たこのプロ日本一決定戦が、初めてのトーナメントだ。

「始まる前から緊張して…」。
ハラハラドキドキのデビュー戦は、大会初日が大雨のために中止。
せっかくのラウンドはキャンセルとなってしまったが、悪天候の中で苦闘した前日の5ホールが、良い予行演習になった。

「ゴルフの調子も悪くない、という感触がつかめて。良い練習になりました」。
一夜明けて改めてスタートした第1ラウンドで2アンダーと、まずまずのスタートにほっと胸をなで下ろす。

「やっぱり、今日も最後まで緊張していたけれど、長いパー4でフェアウェーも外さなかったし、ボギーも最小限に抑えられた。上々の滑り出しです」。

12番では、10メートルものバーディパットも決めて、「落ち着いてやれたと思う」と、満足そうだ。

父親の勧めで14歳からゴルフを始めたが同年代に宮里優作がおり「あんな凄い選手と戦うには、同じことをしていては追いつかない」と東洋大学を卒業後、アメリカに渡り、サンディエゴでミニツアーに参戦しながら腕を磨いた。

同時に、日本ツアーの出場優先順位をかけたクォリファイングトーナメントに挑戦。
2006年に、ようやくファイナル進出を決めて、帰国を決めた。

洋芝に、苦手意識がないのはそのためだ。
アメリカで培ってきた経験が今週、生きて「特にアプローチで迷いがない」ことも、好材料だ。

いわゆる“二部ツアー”のチャレンジトーナメントを主戦場にしており、5年シードがかかったこのメジャー戦とのレベルの違いを痛感しつつ、「今はチャレンジに出させていただいている自分がどこまでやれるか試してみたい。自分がいま持っている力を最後まで、出し切りたい」と、意気込んだ。

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