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中日クラウンズ 2013

久保谷健一には「入院が必要」?!

先月は「タイランドオープン」で迎えた今季初戦から、3戦目にしてやっと久保谷の2013年が開幕した。今季初の決勝ラウンドに進んで、ようやく自身のシーズンが開けたと思ったら、やっぱりこの人はぼやいてばかりいた。

首位と4打差の6位タイは、けっして悲観するところではない。
しかも連日の難コンディションを思えば上々の決勝ラウンド進出と言えるが、「僕のゴルフは入院が必要です」。

もともと、この人から前向きな言葉がもれることはないのだが本人にしてみれば、それにしてもひどいらしい。
「球に当たらない。自分の体じゃないみたい。イップス気味で」。

誰かにアドバイスを求めても、それも治療の手立てにならない。「ゴルフが壊れすぎてて、“薬”も効かない状態です」。

国内の開幕戦でも、いきなり2週連続の予選落ちを喫して、実際に「しばらく休んじゃおうかな」と、考えたほど。
「こんな自分が試合に出ても、回りに迷惑かけるだけだから。球が当たるようになるまで、待とうかなと」。

しかし、週末の自宅は肩身が狭かった。
「外に出ていけばいいものを、それもしないので」と調子が悪いと言いながら、練習をしに行くでもない父親は、煙たがられるばかりだ。
ゴールデンウィークの今週も、「仕方なく出てきた」と会場に来たはいいが、今年の和合は「僕には無理です」。
絶不調を自覚している選手には、なおさらつらい。
「ゴルフが怖くて怖くて」。
強風の中を、薄氷を踏むように上がってきたのに、なぜだかリーダーボードの上のほうにいる。

「僕はどこに行ってもオーバーパーのゴルフ。だから、みんながオーバーパーを叩く大会では上にいられる。やっと分かった」と昨年は、これまた難条件の日本オープンで、ツアー6勝目を手にした理由にも、ここに来てようやく思い当たった。
「自分に期待していないから。ミスしても、がっくりしないから」。
ボギーも変に引きずらずに次に進める。
そういう点では、我慢大会には強い選手ともいえる。
「ゴルフはひどいけど、そんなこと言ってられないから。パットはちょっとはまともだったから。そこだけは、勝負が出来る」と、どうにかプラスの材料をかき集めて、週末の和合に挑む。

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