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秋田テレビ・南秋田CC・JGTOチャレンジ I 2013
ベテラン杉山佐智雄が40歳を前にチャレンジトーナメント初優勝!!【インタビュー動画】
同じく7アンダーでホールアウトした竹谷佳孝との4ホールにわたるプレーオフを制し、チャレンジトーナメント初優勝を飾った。
チャレンジトーナメント初優勝を決めた杉山に感想を聞いたところ、「嬉しいですね。」の一言。
しかし、そんな一言に40歳手前で優勝を飾ったこれまでの苦労など全てが込められているに違いない。
最終日のゴルフを振り返ってもらったところ、
「バーディがたくさん取れたことももちろん素晴らしいですけど、何よりボギーが少なかったことが良かったと思います。最近は、ショットは良くてもパターが今一つという感じでしたから。
今週はそんなパターが、自分が入れたいなと思う場面で良く入ってくれました。このところの練習の成果もあるけど、去年この南秋田カントリークラブをまわった経験もあったからよくラインが読めていましたね。」
インスタート第2組、いわゆる裏街道からのスタートだった為、ホールアウト後からプレーオフ開始までは約1時間の待ち時間があった。
もっとも、ホールアウト直後はプレーオフに進出する考えは杉山にはなかった様子。
「後ろで回っている方々が層々たる顔ぶれなので、お風呂も入って表彰式終わりですぐに帰れるように準備もしていました。そうしたらあれって感じで、慌てて着替えてパター練習をしましたね。」
長い4ホールのプレーオフを終えて心身ともに疲れ切っていた杉山だったが、勝因の一つとして意外な理由でリラックスして出来た事が挙げられる。
「もうお腹が空いていて。そんなことを考えていたので緊張もしないでいけたし、早く勝って終わらせてやろうというポジティブな気持ちになれました。」
そして、相手を考えずに自分のゴルフに集中出来た事が何より大きいと杉山は話す。
「竹谷君がティショットを池に入れたり、自分がプレーオフでチャンスをなかなかものに出来なかったり。そんなこともあったけど、相手の結果や自分の結果に一喜一憂することはなかったです。気持ちの切り替えがうまく出来て自分のゴルフに集中出来た事が大きかったです。」
今回の優勝で『日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills』の出場権を獲得した杉山。過去に2011年に一度宍戸をまわっている杉山だがその時は予選通過ラインに1打及ばず予選落ち。
「もう来週なので時間もないけど、気合入れて何とかリベンジしたいです。」
今後の目標を杉山に聞いたところ、
「今年のシーズンが始まった時から、チャレンジの裏シードを最大の目標でやってきています。今回の優勝で少しは近づいたかもしれないけど、まだまだこれからなのでしっかり頑張っていきたいです。」
裏シードとは、その年のチャレンジトーナメントの賞金ランキング上位者が翌年のレギュラーシーズン前半の出場権を獲得できるもので、今年はランキング1位の選手にはレギュラーシーズンを通したほぼ全試合、2位から9位の選手へレギュラーシーズン前半の出場権が与えられる予定だ。
来週の『日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills』、そして、今後のチャレンジトーナメントでの活躍に期待したい。