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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010
今年のセントアンドリュースに挑む、そのほかのジャパンゴルフツアーメンバーは?!
優勝者には伝統のクラレットジャグに加え、140年ぶりに公の場でチャンピオンベルトが贈呈されるなど、記念行事が予定されている。
慣例により、開催コースは2010年の節目にゴルフ発祥の地に帰る。セントアンドリュースを舞台に7月15日から、オープン競技の名のもとに世界各地の精鋭が集い、激戦を繰り広げる。
ジャパンゴルフツアーメンバーも大挙して聖地に乗り込む。
すでに、資格を得ていた選手は、以下のとおり(※)。そこにさらに、全英オープンの日本予選をかねた「ミズノオープンよみうりクラシック」の上位4人の資格で薗田峻輔と谷口徹と宮瀬博文らとともに、同大会で単独3位につけた朴宰範(パクジェーブン)が加わった。
朴は28歳ながら、昨年のファイナルQTで出場優先順位の10位につけて、本格参戦1年目の選手だが、この週は3日間とも“新人”らしからぬ安定したゴルフを見せて、初のメジャー切符を勝ち取った。
本人は、「全英のことはまったく意識していなかった」というが、開催コースのここよみうりカントリークラブは、母国・韓国のコースと似た雰囲気で、「とても回りやすい」と2位タイにつけた2日目にも話していた。
相性の良い舞台で勝ち取ったメジャーの出場権は、「降ってわいた幸運。実感はまるでないですが、これからセントアンドリュースの戦い方や対策を考えて行きます」と、抱負を語った。
また、今季の開幕戦「東建ホームメイトカップ」から、この「ミズノオープンよみうりクラシック」まで計7試合の獲得賞金で争う「全英オープン日本予選ランキング」の上位2人の資格では、 金庚泰(キムキョンテ)と宮本勝昌が、権利を得た。
「もう行くつもりで用意をしていた」という金も、メジャー出場は初めての経験。
「しかも会場は、セントアンドリュースなので、今からワクワクしています」。
参戦3年目の今年は5月のダイヤモンドカップで日本ツアー初優勝をあげて、自信も深まっているはず。「しっかりと準備をして挑みたい」と、今から気合い十分だ。
宮本は、自宅で吉報を聞いた。
というのも、この週は予選落ち。大会開催前は、日本予選ランキングに谷口徹がダントツの実質1位で居座っており、実質3番目につけていた宮本にはチャンスは薄いと思われた。
だが、谷口の頑張りが利いた。
同大会で単独2位につけた谷口には、同大会の上位4人の資格のほうが優先されるため、宮本まで権利が繰り下がってきた。
今回ばかりは自宅のテレビ観戦で、谷口の応援団に回ったに違いない宮本は「大変嬉しく思います」と、大喜び。
先の「日本ゴルフツアー選手権シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」でツアー通算8勝目をあげた特典として、8月の世界ゴルフ選手権「ブリヂストンインビテーショナル」の権利を得たことを機に「海外への志向が、出てきていたところだったので」。
朴や金と同じくメジャーは初挑戦に、聖地での健闘を誓っていた。
<すでに全英オープン有資格のジャパンゴルフツアーメンバー>
トンチャイ・ジェイディ(2009年欧州ツアー賞金ランク上位30人、アジアンツアー賞金王)
藤田寛之(全英オープンアジア地区予選通過者)
盧 承烈(全英オープンアジア地区予選通過者)
カート・バーンズ(全英オープン豪州地区予選通過者)
石川遼(世界ランキング50位内)
池田勇太(世界ランキング50位内)
小田龍一(2009年日本オープン覇者)
小田孔明、片山晋呉(2009年日本ツアー賞金ランキング上位2人)
※全英オープン日本予選ランキングのもっと詳しい結果はこちらから!!