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ダンロップフェニックストーナメント 2018

周吾の同級生。グリジョが単独首位に

アルゼンチンの26歳が、2日続けてボギーなしのゴルフで単独首位に浮上した。午後から強い雨脚も、ピンチと言えば左の林に入れた2番とバンカー目玉の15番くらい。いずれもきわどいパーパットをしのいだ。4つのバーディで、2日続けて67を並べて2年ぶりの宮崎で勝機をにらんだ。

首都ブエノスアイレスは人口289万人。「かなり広い街だと思うけど、ご近所さんて凄い偶然だよね!」。主に日本で7年のキャリアがあるアルゼンチン人キャディのパブロさんと、そんな話で盛り上がったのは2年前のことだ。

日本ツアー初出場を果たした16年の「ISPSハンダグローバルカップ」(2位)でグリジョの奥さまの妹さんと、パブロさんの実家が実は目と鼻の先だったと分かってたちまち意気投合。
次はぜひ組もうと約束し、同年のこの「ダンロップフェニックス」で初タッグが実現。
以来、ますます親交を深めて今週は、大会2度目の共同作業でV争い。
パブロさんとスペイン語の会話も弾んで、悪天候でも笑顔の絶えないラウンドである。

欧州ツアーでプロのキャリアを積み出したのは19歳のとき。
15ー16年シーズンに米ツアー昇格を果たすと、その年の開幕戦で、いきなり初V。同年の新人王も獲得した。
現在世界ランクは48位。フェデックスランキングは12位。名実ともに世界トップとして久々に戻った日本で、目下賞金1位の周吾を覚えている。
今平は、グリジョが16歳で入塾した名門・IMGアカデミーで一緒だった。
「全米ジュニアのベスト16で、周吾に負けたことももちろん覚えている。あの頃から上手かった。いま日本の1位と聞いても不思議じゃない」。
そのグリジョを4打差の12位タイから見上げる周吾の記憶も鮮烈だった。
「ジュニアの頃から凄い選手だった。僕なんかより、ずっと上手かった。そういう選手とまたこういう舞台で一緒にやれるというのは嬉しい」と今平。
若き日のライバル同士が時を経て、宮崎で互いの成長を確認しあう。
最終日の直接対決で真の強者はどちらか。力比べが見てみたい。

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