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中日クラウンズ 2013

御年72歳!! 和合のクラチャン奮闘記

トッププロに勝るとも劣らない大声援の中で、スタートしていった超・ベテランアマがいた。石田弘二さん。昨年は、5年ぶり15回目のクラブチャンピオンに輝いて、本戦の出場権を得た。

72歳5ヶ月での登板は、72歳と10ヶ月を記録したドンこと、亡き杉原輝雄氏に続く、今大会の年長の出場記録だ。
「ぜひもう一度、と思っていたクラウンズの舞台」。
この日初日に選んだ真っ赤なポロシャツに、並々ならぬ闘志がみなぎる。

かくしゃくとしたプレーぶりも、しかしさすがにこの強風には勝てなかった。

「でも、けっしてやったことのない風ではなかった」。
経験に、モノを言わせて牙を剥いた和合も封じてみせる気満々だったが、「ちょっと一生懸命やり過ぎた」。
せめて18ホールとも、ボギーペースのスコアで上がる気だったが2度のトリプルボギーに、5度のダブルボギーと、8ボギー。

94のスコアには、さすがの石田さんもがっくりだ。
「もうちょっと、アバウトにやったほうが良かったかもしれない。本当に、ゴルフって繊細なスポーツだね」。

クラブの記録では最年長のエージシュートを記録したのは、66歳のとき。
ここ和合で、ご自身のベストスコアでもある「66」をマークしたこともあるだけに、「今日のスコアはちょっと、信じられない。悪すぎるね」と、肩を落とした。

でもすぐに、背筋を伸ばした。
「明日挽回・・・というのはちょっと難しいけれど。せめて他の選手に迷惑をかけないように。楽しんで回りたい」と、若々しく声を張った。