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〜全英への道〜 ミズノオープン 2015

2週連続Vがかかる! 片岡大育(かたおかだいすけ)

26歳は、勝ってますます元気いっぱいだ。先週の関西オープンで、ツアー初優勝を飾った片岡。その直後から、「びっくりするくらいにラインや、フェースブックや、メールや電話を頂いて」と、余韻に浸る暇もなく、惜しくも権利は逃したが、翌25日月曜日には全米オープンの日本予選で、36ホールを戦い、さらに火曜日は、「前の晩に、どれだけ呑んだか覚えていないくらい呑んだ」と二日酔いにもかかわらず、ここ瀬戸内海ゴルフ倶楽部で9ホールを、練習ラウンドで回っても「勝った喜びがあるからか、意外と疲れを感じていないんですよ」。

2週連続Vの快挙に向けて、今週も燃える材料は盛りだくさんだ。
まずは、今年専属キャディについてくれた伊能恵子さんに改めて捧げる2勝目。先週は本業の営業活動で、たまたま伊能さんが留守の間に初優勝をしてしまって申し訳ないことをした。「姉さんがいるときに勝たないと叱られる」と先週は、ハウスキャディさんと2人揃って緊張のあまりにほとんど無言のV争いも、今週は伊能さんと和気藹々。

「次の1打に集中する前に、そこまで歩いていく時間にタイミングよく話しかけてくれてリラックス出来る」。今週は歩測も、番手選びも任せられるし、よりプレーに集中できる。

そして2週連続優勝を狙う会場は、思い出のコースでもある。2007年に初受験のQTサードで、厚い壁に跳ね返されたのもここ。「打ちのめされた」。二度と回りたくない・・・。そんな片岡に青山充コーチは「逃げちゃだめ。来年もここで」と、翌年もまた、QTサードでこのコースをあえて選んで荒療治。「毎回、ここで受けるようになって、ついにトップ通過出来るようになって」と、資格認定プロテストでも、このコースで合格を果たして完全克服。

プロ人生の“原点”と言ってもいいここ瀬戸内海で、今度はメジャー舞台に挑戦する。
全英オープンの日本予選がかかる今大会。全米オープンはひとまずお預けとしても、「今週は目の前のチャンスを取りに行く。絶対に行きたい」と、気合いが入った。

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