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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
血染めのタオルも若さの証し! 鼻血ブーの池村寛世がV争い
12番のティショット後に、22歳が鼻血ブー。
「タラーッと鼻水垂れてきた」と、すすり上げた手は真っ赤。キャディバッグにティッシュはなく、慌てて押さえたタオルもまた真っ赤に染まって台無しに。
「処分します」と、苦笑いした。
「昔から、暑い夏場はちょくちょくある」とはいえ、この日は何を興奮したって、ラウンド途中に同組の若者が、自分よりも3つも若い19歳と聞いたこと。
隣で快調にスコアを伸ばしたスラジット・ヨンチャロエンチャイというタイの選手に「絶対に負けないように。追いかけようと思った。目標があったので、崩れないで済んだ」と一時は4打差あけられたが、鼻血が止まりきるまでの14番ではのぼって下りの4メートルを決めたり、1打差まで詰め寄り上がってきた。
地元鹿児島で幻と言われる焼酎「魔王」の原料となる、さつまいも農家の長男は毎オフ、ゴルフ返上で農作業を手伝うのが常だったが、今年は第二枠ながら、賞金ランク74位で初シードの仲間入りを果たして「オヤジには、もういいからゴルフに集中しろ、と」。
通算7アンダーの6位タイは首位とはわずか3打差。
海外2戦目にして、さっそくのV争い
「可能性はある。初優勝には運も必要ですけど、自分のゴルフができれば」。
若さにまかせ、灼熱のミャンマーでみごと父の期待にも応えてみたい。