台風一過の晴天の下、宮城県名取市にある仙台空港カントリークラブで、ゴルフで宮城県を元気に！第4回宮城県南スナッグゴルフ大会が開催され、宮城県内と福島県から、これまでの最多となる50名の小学生が参加して、日ごろの練習の成果を競い合った。

この大会は、ゴルフで宮城県を元気に！をテーマに、弊機構が取り組んでいる震災復興支援活動の柱として、2012年8月2日に山元町で、同年8月27日には岩沼市と名取市の合同でスナッグゴルフ体験会を開催し、その目標となる大会を開催することで、各校での活動を促進することを目的としており、4年目となる今回から舞台を仙台空港カントリークラブに移しての、より本格的な大会として開催された。

競技は、全国大会での実績を誇る大崎市立鬼首小学校6年の大沼日向葵さんと、第1回大会から3連覇を続けている岩沼市立岩沼西小学校6年の相澤隼人くんが21ストロークで並び、大会初のプレーオフにもつれ込んだ。

1番ホール60ヤードの打ち下ろしのティーインググラウンドに立った二人は、まずジャンケンで打順を決め、1ホール目はお互いにバーディで決着がつかず、2ホール目で日向葵さんがティアップをして構えたが、緊張からかいったんアドレスをほどいて数回ジャンプしたあとに放ったショットはグリーン右に飛んだのに対し、冷静に振りぬいた隼人くんはあわやホールインワンというショットでグリーン奥2メートルにワンオン。日向葵さんがそこから3打を要したのに対し、隼人くんはイーグルを決めて史上初の4連覇の達成となった。

隼人くんは、2012年8月27日にグリーンピア岩沼で開催された、「ゴルフで宮城県を元気に！スナッグゴルフ体験会in岩沼・名取」に参加して宮本勝昌の指導を受けて以来、スナッグゴルフに夢中になり、最近ではゴルフにも興味を持ち始めて、ゴルフと全く縁がなかった少年がすっかりゴルフにはまってしまったそうだ。

優勝スピーチで隼人くんは、「すごく緊張して心配だったけど落ち着いてプレーしようと思って1番のティに立ちました。まさか優勝できるとは思わなかったけど4連覇できて嬉しかったです。」とこれまた冷静なスピーチで6年生最後の大会を最高の形で飾った。

今回より舞台を提供して頂いた、仙台空港カントリークラブの南島良匡支配人は大会の総評で、「一生懸命やっている姿は感動を呼ぶものだと思いました。プレーオフの様子はプロの試合を見ているようで、選手も応援している人たちもみんな魅力的でした。ゴルフ規則の第一章にエチケット(思いやり)という項目がありますが、一緒にプレーする仲間への思いやり、コースへの思いやり、まわりで見ている人への思いやりなど、これからも思いやりを持ってスナッグゴルフをゴルフへの第一歩として楽しんでください。そして総合優勝者の相澤くんには是非ゴルフでプレーする機会をプレゼントしたい。」と締めくくった。

宮城県でのスナッグゴルフの導入状況は、2011年7月6日に女川町立女川第二小学校での実技講習会をきっかけに同年12月に女川第二小学校が用具を導入。同時期に大崎市立鬼首小学校と名取市立下増田小学校も導入し、2012年5月に山元町の5校全校、6月に名取市内の2校、そしてカシオワールドオープンにおける社会貢献活動の一環として岩沼市の4校全校にスナッグゴルフ用具が導入され、12月には亘理町の6校全校に導入。
そして一昨年からは岩手県と福島県にも拡大し、東北3県でのスナッグゴルフ導入校数は59校となっていて益々拡大を続けている。

ゴルフで宮城県を元気に！第4回宮城県南スナッグゴルフ大会 成績上位
　　(9ホール/390ヤード/パー33)

総合優勝&6年生の部優勝
相澤隼人 岩沼市立岩沼西小学校6年 21ストローク(大会4連覇)
5年生の部
優勝　後藤美咲　大崎市立鬼首小学校　25
4年生の部
優勝　鎌田涼葉　大崎市立鬼首小学校　26
3年生の部
優勝　大堀壱詩　大崎市立鬼首小学校　31
2年生の部
優勝　菅野涼真 山元町立山下小学校　41
交流の部5年生
優勝 目黒誇太郎 新地町立新地小学校 30
交流の部4年生
優勝 佐藤ななみ 新地町立新地小学校 30
交流の部3年生
優勝 但野優雅 新地町立新地小学校 30

※成績一覧は「コチラ」よりご覧いただけます。

<大会にご協力頂いた方々>
仙台空港カントリークラブ 支配人 南島良匡さん
仙台空港カントリークラブ 市川尚人さん他スタッフの皆さん
石巻市教育委員会 学校安全推進課 指導主事 村岡太さん
仙台空港カントリークラブ 競技委員会委員 真壁一也さん

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