記事
レオパレス21ミャンマーオープン 2016
まさに鳥肌もの・・・!! 矢野東がアルバトロスを達成
まさか・・・・・・・。
同じ組で回っていた金庚泰(キムキョンテ)と宋永漢(ソンヨンハン)が駆け寄ってきた。パー3のホールインワンよりも、希有な確率と言われるアルバトロスの達成に、いつもクールな男が、小躍りして喜んだ。
「生まれて初めてなんだよ!!」と、思わず叫んでいたのも無理はない。「現実離れしすぎていて・・・」。自分にはほとんど縁のない快挙だと思っていた。「一生に一度、出るか出ないか」。その瞬間を、どういう縁かこのミャンマーの地で迎えて、「びっくりした」と、背筋がざわめく。
優勝争いは、南アフリカのノリス・ショーンが独走態勢に入っていた。矢野は、「チャンスにつけることも出来ず、パットも入らず。我慢のゴルフ」と、このままでは離されていくばかりだ、と諦めかけていたときに、たった1ホールで「バーディ3つ分を稼いだ。こんな気持ち良い流れはなかった。暑い中、流れを作る良い薬になった」。この一粒で再び矢野のゲームが動き始めた。
次の15番でも2メートルのバーディを奪って「最高だった」。最後の18番では、手前からのぼって、再び下る難解な5メートルのフックラインもねじ込んだ。この日も、また最終ホールで右拳を振り下ろして上がってきた。
「このコースは、ショットパットがかみ合えば、10アンダーも出せるセッティング。チャンスもある位置に残れて良かった」。
7打差の大逆転で、3年ぶりに復活した14回大会を盛り上げる。