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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014
宮本勝昌が首位タイに浮上して「報知新聞の一面に載りたい」
今年の東京よみうりは、グリーンの全面張り替えが行われてから最初の大会で、「14年前よりも、かなり難易度が上がっている」。
宮本も難条件と、厳しいピン位置に苦しみながらも、左の林に打ち込んだ11番では60ヤードのアプローチを1.5メートルにつけて「あそこをパーでしのげたのが大きかった」。
この日は3つのバーディで、67を出して首位タイに踊り出て、ひそかな期待はいかにもこの人らしい。
「報知の一面を、飾れるかな?」。
大会主催の報知新聞社は今週は10余人の記者と、5人のカメラマンのみなさん総動員で、紙面作成に取り組まれている。
悲しいかな、ゴルフが新聞の一面を飾ることは、近頃では石川や松山が優勝する以外はめったにないが、今週に限っては特別だ。
どの選手にも「唯一、可能性のあるのがこの大会」。
前日初日は、孔明がスポーツ報知の一面を飾った。「次は僕」と、いかにも宮本らしいモチベーションの上げ方で「高揚感」を感じている。
果たして2日目の紙面はいかに。もしも、この日がダメでも「最終日には、そこの載れるように一番上で終わりたい」。
兄弟子の藤田が賞金レースの真っ只中にあり、藤田にはもう、ここで勝たなければ後がない。宮本がそこに割って入れば、チャンスの芽を摘むことになるがそこは勝負の世界。
「あの人は、逆境になればなるほど上に来る人だし、まだ諦めてはいない。僕も周りを見る余裕はないですしね」。
弟弟子も、自身の今季2勝目だけに集中していこうと決めている。