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川村が、藤田が・・・! 全米オープンの出場権を獲得

提供:日本ゴルフ協会
今年は6月18日に、ワシントン州のチャンパーズベイゴルフクラブで開幕する115回の全米オープンの出場権をかけた日本予選「セクショナルクォリファイング(最終予選)」が25日、岡山県の鬼ノ城ゴルフ倶楽部で行われ、36ホールの長丁場を制して、以下の5選手がみごと本戦切符を勝ち取った。

1 梁津萬(通算14アンダー
2 川村昌弘(通算12アンダー)
3 藤田寛之(通算11アンダー)
4 S・H・ペク(通算11アンダー)
5 K・バーンズ(通算11アンダー)

梁津萬(リャンウェンチョン)は、先週の関西オープンでもV争いを繰り広げながら、最終日に3つのOBで急落。中国が誇る英雄もさすがに「落ち込んだ」。敗因はラウンド中に「いろいろなことを考えすぎたこと。だから今日はリラックスを心がけ、何も考えないようにした」という。ゴルフの調子自体は絶好調。自分を信じて、36ホールを戦い抜いた。「最初の18ホールで3連続バーディと良いスタートが切れて、上手くスコアをまとめることが出来ました」。
昨年もこの予選会でトップ通過を果たして、自身2度目の挑戦に、本戦でこそこの勝負強さを発揮したい。

2位につけた川村は、思いきって先週の関西オープンをスキップしたのが吉と出た。先々週はモーリシャス島から帰国直後に日本プロに挑むという強行軍をこなした分、その翌週は休養と調整を優先させた。週末には早めに岡山に入り、金曜日に会場で1.5ラウンドをこなし、土曜日は今週のミズノオープンの会場を視察。日曜日はスイングの修正に1日を充てた。
「どうしてもメジャーに行きたかったので」と自身3度目の挑戦となる予選会で、強い意志を貫き初切符をゲット・・・!

そして出場資格が与えられる上位5人のうちの残り3枠は、熾烈なプレーオフでの争いとなった。通算11アンダーで3位タイに並んだ5人のうち、藤田とカート・バーンズとS・H・ペクが、谷口徹と薗田俊輔を、ふるい落とした。

サドンデスの1ホール目に、2メートルのバーディチャンスを沈めて、いち抜けした藤田。驚異の45歳である。前日は関西オープンの最終日に5位タイに入り、その日のうちに岡山に入り、夜9時に宿にたどり着いて11時に就寝。この朝は4時起きである。

「36ホール終わって、プレーオフに残れるんじゃないか、と予想は出来ていたのですが・・・。きついですね。プレーオフが終わって、どっと疲れました」と、さすがにぐったり。

しかし「疲れてもそれ以上に価値のある予選会ですからね」。賞金王に輝いた2012年前後のような、メジャーへのがむしゃらな思いはもうない。それでも「チャレンジはしたい。4日間プレーがしたい」と、プライドがうずく。
「世界の舞台を肌で感じたい」と疲れた体に心は逸る。

※「セクショナルファイナル」の詳しい結果はこちら

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