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日本オープンゴルフ選手権競技 2014
行列のできる息子! 北村晃一が「明日は一撃シ−ドを狙う」
今年の九州オープンで優勝を飾り、出場切符を得た今大会。「先週までずっとチャレンジトーナメントで連戦で、その流れで来た」という今週はもともと得意のパットが冴え渡り、この日もスタートの1番から「1メートルくらいは切れた」という6メートルのスライスラインを沈めて、好スコアを予感させた。
4番では4メートルのパーパット。8番でも2.5メートルをしのいで折り返すと、12番では奥のカラーから6メートルのバーディパットに勢い付いた。
13番で、1.5メートルのチャンスを逃さず「あともう1個来たら、ボードに載るぞ!」とキャディさんと喜々として、次の14番では8メートルのバーディトライをねじ込み確かに載った・・・!
バーディの“行列”を3つ並べて一気に、トップ10に食い込んできた。
木曜日に続いて、応援に来てくれた父親の晴男氏は、テレビでも人気の弁護士で、「父も法律のプロで僕のことも、一人のプロとして尊重してくれる」と理解のある父親の声援を背に受けて、良いところを見せられた。
「明日も、来てくれるのかな? 分からない。収録があるかもしれないので」と最終日も多忙な父に、良い報告が出来ればいい。
プロ6年目の今季はまだ、チャレンジトーナメントが主戦場だがたまにこうしてレギュラーツアーに挑戦するたびに、「毎年、毎年上手くなっていることを、自分でも実感出来る」と、手応えも日増しに強くなっている。
「打ちのめされて、また練習していつか、優勝争いをして、優勝する夢を見ながらまた練習する。その繰り返しで強くなっていくのだと思う」と、29歳はまだまだ、夢の途中。
「明日は、トップ5を目指しながらも今日みたいにパットが入れば、トップ3にも入れたりしたら、一撃シードもある。そんなことを頭の片隅に置きながら頑張ります」。最終日もこの大舞台でバーディの“行列”を作ってみせる。