記事

50歳の田村尚之は1アンダー71で回り、通算2オーバーに戻す

50歳にして挑戦し続ける、田村尚之
アマチュア時代には2007年日本アマチュア2位など輝かしい戦歴を残した田村尚之(たむら なおゆき)がプロ転向し、50歳になった今年はシニアデビューを飾った。その田村がファイナルQTに挑戦している。「今年はやれることを全部やってみたい」と意欲満々で、シニアツアーでは賞金ランキング16位で見事にシード権を獲得した。また日本オープンでは最終日にあのアダム・スコットと同じ組で回る「僥倖」にも恵まれた。ちなみに田村は、日本シニアオープンの最終日ではイアン・ウーズナムとも回っている。いずれも実力による成績順により組み合わせだけに、さすがだ。

この日は、キングコースをプレー。1アンダーの71でまとめ、通算2オーバーとスコアをひとつ戻した。「もう少しいきたかったけど、まぁまぁですかね」とホールアウト後に語った。ここまでシニアツアー、QTなどを連戦しており、これが6試合目でしかも108ホールと長丁場とあっては、さすがに少し体はきついようだ。「もともと寒さには弱いので。でもいい経験ができています」と目を輝かせる。「QTがどんな雰囲気なのか、知りたかった」と何事も経験だ。もちろんサードQTを突破してきたからこそ、出場することができる。50歳になった今も、ゴルフに対する意欲、吸収力はすごいものがある。

来年の日本シニアオープンの会場は、この白山ヴィレッジゴルフコースだ。今年の日本シニアオープンでは4位に入っており、すでに出場権を手にしている。試合でのコースの雰囲気を感じ取ることも重要な要素のひとつだ。もっとも下見を兼ねて、というわけではない。あくまで目標は来年のレギュラーツアーの出場優先権を得られる35位以内だ。「今年は忙しかったけど、充実していた。これが最後の試合なのでいい形で締めて終わりたい」と上位をうかがっている。

    関連記事