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北島康介さんが著名人の部を制して名言再び!! 小平にははなむけの言葉も(ザ・レジェンド・チャリティプロアマ)
アテネと北京で2大会連続の金メダルを勝ち取った。
あのとき一世を風靡した名言再び。
「ちょーきもちいぃ。なんも言えないす!!」。
記念の10回大会のフィナーレが、最高潮に盛り上がった。
北島康介さんが本格的にゴルフを始めたのは2016年に、引退を表明されたあとからだ。あれからわずか2年あまりで、ベストスコアを10も縮めた。
初日に同じ組で回った石川遼も、「どっちかプロか分からないショットをされる」と舌を巻いた。
ちょー気持ち良かったVスピーチとは裏腹に「自分が優勝できるなんか思ってない。ハンディがハンディなので。上手な先輩方に申し訳ない」と、北島さんは恐縮していた。
同組のプロのスコアが反映されるハンディキャップ方式で「昨日も今日も、良い巡り合わせで凄いプロと回らせていただけたので優勝できた」。
この日6日の最終日には最終組で回った小平智ともまたプライベートでも親交が深く、昨年の誕生日に小平から贈られたというドライバーで、悩んでいたスライス球が出なくなったという。
それだけに「今日、小平さんと一緒に回れたのは奇跡。変なところは見せられないと思った。ちょっとでも成長できたところを見せられて良かった」とこの日まさに、アメリカに発つ年下の友人の目の前で、恩に報いた。
アベック優勝とはならなかったが小平も、18番で5メートルのイーグル締めのガッツポーズで魅せるなど、「最後にファンに良いところを見せられて良かった」とハイタッチで喜びを分かち合った。
互いに互いを認め合い、高め合う連休最後の素晴らしい1日となった。
「小平選手は打つ背中とかグリーン上でのたたずまいとかすべてがかっこいい」と、北島さんが褒めれば小平も「北島さんはファンへの振る舞いであったり、囲まれてもあたふたしないでかっこいい。物怖じしないし、自分のスポーツに対して誰にも負けないという自信を持ってやっている。自信は大事。僕もそういう気持ちを持てるように頑張りたい」。金メダリストの背中から、しっかりと餞別も受け取った。
北島さんからは、「アメリカへの挑戦を本当に応援していますし、世界で活躍することで日本の男子ゴルフをもっともっと、盛り上げて欲しいと思います」とのはなむけの言葉も。
小平には10日開幕の準メジャー「プレーヤーズ選手権」が、その第一歩となる。
米国での転戦生活のお供には「肉にかけると美味しくなる魔法のスパイス」をスーツケースに詰め込んだ。
「1勝目がまぐれと言われないように。早く2勝目をあげられるように頑張りたい。1年間戦ったらいろいろ惑わされることもあると思うがぶれずにやっていきたい」。
北島さんとの思い出とエールを胸に、この日17時10分の便に慌ただしく飛び乗った。