実は競技は、半年ぶりだ。ツアーの出場優先順位を決める昨年のファイナルクォリファイングトーナメントで失敗し、ランクは“ブービー”の90位。
今年まったく順番が回ってこず、ホームツアーの豪州ツアーも3月開催のトーナメントを最後にオフに入るため、ずっと出番がなかった。
今回、このアコムインターナショナルは、昨年4位タイの成績で出場権をゲット。
「先週まで、（故郷の）ニュージーランドでとってもヒマしてたんですよ」との流暢な日本語も疑いたくなる。長いブランクを感じさせない好スタートだ。

大会直前の29日水曜日、新しくバッグに入れたピンタイプのパターが冴えまくった。
この日奪ったバーディのほとんどが、7〜10メートル以上の長いチャンスを決めたもの。
ショットも好調。
8番パー3は得意クラブの5番ウッドでカップまで2センチにピタリ。あわやホールインワンのスーパーショットで楽々バーディだ。

ジャック・ニクラウスの設計で、池やハザードを巧みに効かせたここ石岡ゴルフ倶楽部が「大好き」だという。
「レイアウトや芝の感じがニュージーランドに似ていて、とってもプレーしやすい」という。
久々のツアー、また少ないチャンスに、ここでガッポリと稼いで帰りたいところだが、「いやいや、あまり欲張るとろくなことがない。普段どおり、マイペースで頑張ります」と、無欲を強調したリーだった。