今週は、83年のプロ入り2年目の「フジサンケイクラシック以来」というマンデー トーナメントからの本戦出場だ。

“マンデートーナメント”とは各大会が、ツアーの出場権を持たない選手にも、大き く門戸を開く目的で、開催週の月曜日に行う本戦出場権をかけた予選会のことだ。当 然、これにエントリーしてくる選手はまだ駆け出しの若手選手がほとんどだが、これ に42歳の東があえて挑戦。4アンダー4位タイで、本戦切符を勝ち取ったのだ。

「もうね、悠長なことも言ってられないし。・・・むしろ若い選手に囲まれて、良い刺 激になったよ」と、悪びれることなく、淡々と話した。

昨年、15年間守ってきた賞金ランクによるシード権を失った。今年は、「生涯獲得賞 金ランク上位25位内」の資格で参戦しているが、これは、ツアー出場有資格リストの かなり下のほうのカテゴリーにあたる。日照時間の関係で、秋以降の各トーナメント は出場可能な選手人数が減る一方だ。東の持つ資格で確実に出場権が得られるトーナ メントは、先週のブリヂストンオープンが、最後だった。

現在、賞金ランク74位。シード復帰には、執念で出場権を手に入れた今大会こそ、正念場。

「・・・でもね、考えすぎるのもあれだから。明日以降は1ホール1ホール、気持ちよくプレーできるように心がけるよ」。初日の4アンダー4位タイスタートにも、できるだ け気負わずに行くつもりだ。