身長187センチの坂東拓也は徳島県出身の24歳。長身でスタイリッシュな姿はコースでもひと際目立つ。昨年のクオリファイングトーナメントで失敗したため今季は出場権を持っておらず、今回は主催者推薦での出場になる。
「実はこの大会は縁を頂いていて今年で３回目の出場なんです。去年、一昨年と予選落ちに終わっているので、今年はなんとか頑張りたい気持ちがあります」。
大会１日目の内容は１イーグル、５バーディ、１ダブルボギーの５アンダー67。長身を生かした攻撃的なゴルフで首位とは２打差の４位タイにつけた。５番ホールで叩いたダブルボギーはＯＢが原因。それでもそのあとも諦めずに攻め続けたことがナイスカムバックに繋がった。
今シーズンの最大の挑戦はクオリファイングトーナメントになるわけだが、今回のようなチャンスを生かさない手はない。明日の２日目も攻めの姿勢でコースに挑戦するつもりだ。
また、坂東とは違った意味の挑戦する気持ちで試合に臨んでいるのが、この日７アンダー65をマークして、首位タイに立った深沢尚人だ。「なぜかわからないですが、結果的にいいスコアで回ることができました。去年が予選落ちだったので、コースにはいいイメージは持っていなかったんですが」。
無欲のプレーが好スコアに繋がった。深沢は今年で43歳。「自分の年齢になると、ツアーを目指してと言った感じよりも、今まで自分がやってきたことが、まだどれだけ通じるのか。それを確かめるためだけに、しがみついて出ているんです」。男子のレベルが年々の上がっていることは肌で感じている。そこに負けないようにというよりは、自分の持っているものを悔いなくぶつけたい。そういう意味では新しくなったAbemaTVツアーは最高の舞台だと話す。明日も無欲で自分のプレーに徹するだけだ。

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