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ノリスが茨城県笠間市にV副賞のメロンを寄贈

今年のツアープレーヤーNO.1が、茨城県笠間市の子どもたちに、美味しいメロンをお裾分けしたことが分かった。

日本ツアー通算2勝目を飾った「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」では持ちきれないほどの副賞で、祝福された南アフリカのショーン・ノリス。

今年4月に結婚したばかりの妻キャンディスさんのお仕事はシェフ。特に、いただいた地元産の食材の数々は、ぜひプレトニアの新居に持って帰ってあげたいところだったが中でも「いばらきメロン50玉」は、主催者のご配慮で、ちょうど食べ頃が届けられるということもあり、さすがにこれは「食べきれない・・・!!」。

嬉しい悲鳴をあげたノリスはぜひこの幸せを、地元の人たちにも分けてあげたいと考えた。

ノリスの思いを打ち明けられたマネージャーの松室さんが、さっそく相談を持ちかけたのが、開催コースの
宍戸ヒルズカントリークラブの草野通朗・総支配人だ。

2人の思いを知った草野総支配人は、笠間市運営の農業公社の内桶克之・事務局長を紹介してくださった。草野総支配人からたくさんのメロンが差し入れされると聞いて、内桶さんはピンと来た。

笠間市では今年4月から始まっていた食育の取り組みがあった。
家庭の事情で、手作りの食材を摂る機会が少ない子どもたちに、格安で食事を提供する月2回の「たんぽぽ食堂」。
笠間市地域交流センターで月2回、振るまわれる“200円定食”のデザートにつけてはどうか。
「僕なんかの大人でも、メロンを食べる機会などめったにないでしょう? これは子どもたちも必ず喜んでくれるだろう、と」。
それは内桶さんの予想以上で、9月7日の提供日には食堂のあちこちで、笑顔の花が咲いたという。

優勝副賞のために吟味に吟味を重ねて用意されたメロンのお味は言うまでもなく、まして定食100食に対して、ノリスから届けられたメロンは20個。
通常なら8分の一くらいに切り分けるところをこの日は6分の一にされたというから子どもたちの満足度が、ますます跳ね上がったのも当然だった。

なんとも贅沢なデザートと一緒に内桶さんは、ノリスのプロフィールと、今回の贈呈に至った経緯をわざわざプリントにして、配ってくださったという。
内桶さんの粋な計らいと、そのときの子どもたちの様子をあとから伝え聞いたノリスも「メロンがゴルフを知ってもらう機会になったのなら嬉しいな」と、大喜びだった。

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