日亜共同主管のスコアボードに、気になる名前を見つけた。
アジア枠で出ている「カートキタヤマ」。
初日は「ドライバーが良かった」と深いラフのコースで、4アンダーを出した。もう幾度目かの“里帰り”も初のツアー出場で、さっそく好発進した。

国籍はアメリカだが聞けば、お父さんもお母さんも日本人だといい、お母さんの地元の和歌山県には今も、祖父母が住むという。
「でも僕は、アメリカで生まれて育ったので。日本語がまったく話せないのは恥ずかしいのですが」と、照れくさそう。

5つ上のお兄さんの見よう見まねで5歳から、ゴルフを始めた。ネバダ州立大を出て、2015年にプロ転向。
米二部のウェブドットコムツアーから、本ツアー進出を目指したが昨年、出場権を無くした。
足場を移したアジアンツアーは今年のQTで、トップ通過を果たして、転戦を始めた。
現在賞金ランク28位と順調なルーキーイヤーだ。
日亜共同主管の今大会での好発進。
ルーツがある日本にも、活躍の場を広げるチャンスだ。
「やってみたい気持ちはある」。
シード権が獲れたら、大好きな日本で心ゆくまで過ごせる。