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マイナビABCチャンピオンシップ 2017
井上信はロープ外の矢野を気遣いつつ「僕のベストを尽くす」
矢野東はしかし、今年は選手として会場に来られない。
今年6月に右肘を痛めて棄権したまま。試合中のケガを公傷とみなす、特別保障制度の申請を申し出て、今も戦線離脱をしたままである。
今週の金、土曜日に予定している来場は、それでもホストプロとしてのつとめを果たすため。
ギャラリーに解説をしながらコースを回る観戦ツアーやギャラリープラザでのトークイベント、またCS放送「スカイA」では生中継のテレビブースに座ることになっている。
ジャスト40歳の今年は、ロープの外で頑張る矢野。
その分、自分はロープの中で、と言いたいところだが、「なかなか、そうも言えないところがあって・・・」と、苦渋の表情を浮かべるのは42歳の井上だ。
14年からのシード復活を期す今季もまだ、主催者のみなさんに、良い知らせをお届け出来ていないどころか、8月以降の6試合は棄権1を挟んで、全滅した。
2週前には突然、三半規管の異常によるめまいを起こして、つい苦笑い。「あまりに予選落ちが続いたせいなのか・・・」。
持病の手首痛の状態も思わしくないし、ちっとも景気の良い話が出て来ないが「今週は、四の五の言ってる場合じゃない」。
石川遼と並んで、ホストプロの1人として井上も、責任を全うする気持ちで一杯だ。
マンデートーナメントから勝ち上がった2004年にツアー初優勝を飾った思い出の大会は、その最終ホールで仲間に池にはめられ、肋骨を折るというハプニング付き。また昨年は6位タイ。何かとお騒がせでも今大会での相性は悪くない。
「しっかりベストを尽くします」と、誓った。
「ロープの外から東に何か言ってもらえるくらいのゴルフを目指します」。
ホストプロが解説する、ホストプロのV争い・・・なんて、主催者が願ってもない構図である。