記事

トップ杯東海クラシック 2017

金亨成(キムヒョンソン)は名古屋が大好き

今季、予選落ちが目立っていた韓国の中堅が突如、覚醒した。一度、勝っている三好(2015年)はやはり、地の利がある。
それと「名古屋が大好き」。
2014年には、中日クラウンズで通算3勝目を飾った。
「ここに来ると、なんかいいプレーが出来る気がする」。勝負飯にも事欠かず、好物を指折り数えて「ひつまぶしに名古屋コーチン。なんといってもご飯が美味しい!」。

前夜は焼き肉を食べて、テンションを上げてきた。
迎えたスタートの10番では大雨で滑ったと、ティショットは右のOBすれすれ。「ダブルボギーを打つと思った」。刻んでバンカーからの3打目が、思いがけず上手く寄った。1.5メートルのパーパットをしのいで、胸をなで下ろした。
「これが大きかった」。
次の11番で3メートルのバーディを奪うと13番のパー3は、ティショットが入りかけ。「気分よく回れた」と、66で回ってきた。

先週は、日本ツアーを休んで韓国に帰っていた。
韓国ツアーのジェネシスオープンで、木・金ともKJチョイと、YEヤンと、2人の大先輩に挟まれ、「良い話を一杯聞けた」。
今季、ショットで不振を極めていたが、専属キャディの清家充広さんに「今までみたいに、もっと低い弾道で打ってみたら」と言われたことも、大きなヒントになった。

9月14日に3人目の子を授かったが、予定より早く産まれてしばらく保育器に入ったままだった。
「ずっと心配だった」と、試合中も気がかりだったが先週の木曜日にやっと愛息も自宅に帰って来られて、よりゴルフに集中できる環境が整った。「今年は今までずっと悪かったので。今週は結果というより、気持ちよくボールを打つことだけを考えたい」。
ヒョンソンの本格シーズンがやっと始まる。

関連記事