5アンダーのトップタイで迎えたこの日最後の9番で、よりによってラフに入れた。「ずっとフェアウェイに行っていたのに。ずっとフライヤーの計算とかもせずに打てていたのに」。最後の最後に、ポカをやった。

2打目は計算しすぎて、またグリーン手前のラフ。
アプローチも寄せきれずに痛恨のボギー締めには、「詰めが甘い」と、大先輩のキツい一言にも納得だ。
「谷口さんにはいつも、アプローチが下手と言われているので」。

先週は50歳が成し遂げた快挙に、24歳も目を見張った。「飛距離、飛距離のゴルフばかりか目立つ中で、ああいう優勝をされて。僕みたいな飛ばない選手でも、しのいでいければメジャーでも勝てるんだ、と」。
確信させてもらったからこそ、「谷口さんに、ご指導受ければ、もうちょっと上手くなれると思う」。
今はまだ、先週の祝勝会にも呼んでもらえない。
「位が低いんで･･･。名前もまだ、あんまり呼んでもらっていない気がする。呼ばれたいので、頑張ります」。あこがれの谷口塾はまだ順番待ちのゲンちゃんだ。

• 時松 隆光