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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2018

何にも変えることのできない2日間を体験した中学1年生

2日間通算32オーバー。順位は最下位となったがこの結果はある程度予想はできていた。ただし、ジュニアの試合では経験できない貴重な体験ができたことは間違いない。

 今回、主催者推薦で出場を果たしたアマチュアの小暮春輝くんは、つい先日入学式を終えたばかりの中学1年生。父親はプロゴルファーの小暮博則さん。関東エリアでレッスンを中心に活動している。春輝くんがゴルフに初めて触れたのは6歳くらいのとき。きっかけは祖父で、ゴルフ練習場を経営していたため環境は整っていた。ただ本人は文武両道と言うことを大事にしていて、週に3日は塾に通っている。そのためゴルフの練習は2日に1回くらいのペースとのこと。

ジュニアの大会には出場しているものの、今はまだ主だった成績を残せていない。それなのに本大会の推薦を受けられたのにはAbemaTVツアーとしての大きな目的が関係している。小学生が将来なりたいスポーツ選手といえばサッカーや野球がほとんどだが、そこにゴルフという選択肢を加わるようになることを願っている。

 言い方に語弊があるかもしれないが、体格が良くて運動能力を持ち合わせていると、サッカーや野球を選びがち。そこで12歳で178センチという身長を持ち、かつ飛距離には自信があるという小暮くんにプロの試合を体験してもらう案が浮かび上がった。より多くの人にゴルフの魅力を知ってもらおうというのが狙いだ。出場する小暮くんにとっても、どんなジュニアの大きな試合に出るよりも、プロの試合に挑戦することで得られることのメリットを十分に感じ、自ら出場を決意した。

「プロは飛ぶなと思いました。自分が目指すゴルフスタイルは攻めるゴルフなんですが、プロのプレーを見ていて、攻めるだけじゃダメなこともわかったし、守りも攻めになるということを知りました。本当にいい経験になりました」。

「この経験は3年後、5年後にきっと役立つはずです」と父の博則さん。このようなチャンスを与えてくれた主催者に本当に感謝しつつ、息子と一緒に楽しんだ様子だった。