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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2017

稲森佑貴が18番でチップインバーディ

2日早いウィニングパットのようだった。自然と体が動いていた。屈指の18番で、右のラフからチップイン。17番からの連続バーディ締めにも、盛り上がって「体に身を任せたら、勝手に動いていた」と拾い上げたボールはすり鉢状の観客席に、思わず投げ込んでいた。
「これは、プレゼントしたいと思って」。

2日目は平均ストローク3.487を記録した最難関のパー3でこの日、ただ一人のバーディにもつい、妄想してしまった。

昨年は朴相賢が、やはりここでチップインバーディを奪って、ツアー初優勝を飾った。
さらに13年の優作の初Vは、ここでのチップインパーだった。
「自分もここで、チップインが獲れると思ってなかった。ジンクスが出来上がりそう」と、数々のドラマを生んだホールで、自身も大きな見せ場を作って「神様がくれたチャンス。僕もこれで優勝できれば本望かな」。
今季は賞金ランク20位で、決めた3年連続3度目の頂上決戦。2打差の2位で大会を折り返した23歳が、3度目の正直で、シーズン最後の初勝利を夢見た。

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