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東建ホームメイトカップ 2015
58歳! 尾崎直道が3アンダー
スタートの1番で、ラフからの2打目を5番アイアンで5メートルにつけて、「これが入ってくれたのが、嬉しかった」と弾みがついた。「圧巻」と自画自賛の16番は、右のカラーからチップイン。
「きついよ。今日は必死で振っていたよ」と悲鳴を上げながらも68でまとめて、「よう頑張った」と、自分を褒めた。
近頃は開幕前に、必ず自問自答をするようになった。「シニアはいいんだ。楽しくやって、たまに良いスコアで回って褒めてもらえれば。だけどレギュラーは、いつまで出るのか」。
数試合を選んで出るのか。それとも潔く、完全撤退するのか。迷いながら、シーズンを迎える。
オフのトレーニングだって、「自分なりにやっているつもりではいるけれど。若い時の何分の1も出来ていなくて、それで頑張ってきたといえるのかどうか。もうきついのかなあって。もしかして、最後のレギュラーツアーになるのかなあって」。そんな葛藤も、こうして好スコアが出るからますます悩ましい。
翌2日目は予選カットがかかるラウンドも、「今日3アンダーを出したって、明日は予選通過を意識して、アップアップだ」と笑い。
「やれるところまでやって、予選通過するっていう・・・それくらいのゴルフをしているうちは、レギュラーに出ていたいけど。明日、打っちゃったら恥ずかしいよね」。
あくまでも、美学を追求したい直道だ。