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ISPSハンダグローバルカップ 2016

宮本勝昌がシュワーツェルに感動!

この日はスタート前から「久々に最初の数ホールは浮き足立っていた」。大会はまだ3日目というのに、43歳のベテランが心ここにあらずで1番ティに立った。

前夜、組み合わせが決まったときには、兄弟子にも言われた。「なんだ独り占めしてずるいな」とは藤田寛之。
そんな宮本の組には、予選落ちした若手選手がギャラリーするほどの人気ぶり。
お目当ては、もちろんハリントンとシュワーツェルだ。

「僕も、回れると分かって凄く嬉しかった」と宮本はいう。
特に、シュワーツェルのスイングには練習日から注目をしていたし、「今日も全ショット見ましたよ」と、時々後ろに回ったり、横から見てみたり。
同伴競技者の特権を利用して、その一部始終を子細に観察して、マスターズチャンピオンのショットを目に焼き付けた。

「技術だけじゃない。精神面も」。シュワーツェルの心の強さを思い知るたび、ゴルフの内容はけっして遜色ないのに、なぜ日本勢が結果を出せないか。
その大きな差を思い知ったり。
「彼らと同じ条件の中で良いプレーの回数を増やす方法を、僕らも学ばなければいけない」と、痛感した。

強い風の中で、宮本も負けじとなんとか踏ん張った。後半は4つのバーディで、通算10アンダーは再びシュワーツェルと同スコアで並び、最終日も同じ組で回れることになった。
今度は観察して感心しているばかりではなく、自身も共に上を目指して闘いたい。「明日は日本人の意地というか、そういうものを見せられたらな」。
今度は自らのゴルフで、世界ランカーを感心させたい。

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