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日本オープンゴルフ選手権競技 2017

伯父さん、見てる?! アマの今野大喜さんが5位タイ

ツアー7勝の伯父を持つ、地元岐阜県出身のアマチュアが好発進した。初日、さっそく最初の難所に打ち克った。右ドッグレッグの10番は492ヤードもあり、普段はパー5のホールである。

リスク覚悟で右の林の山越えを狙うか、無難にフェアウェイでも距離が残るし、突き抜ければ前方に傾斜が張り出す深いラフ。
プロも手こずるパー4は「練習ラウンドでは左にしか行かなかった」と、この日は右に飛んだが、運良くフェアウェイまで出てきた。
157ヤードの2打目は8番アイアンで、1メートルに乗せた。バーディ発進に気をよくして「今日は1日、流れよく回れた」。

今年の会場の岐阜関カントリー俱楽部は、中2の2009年に岐阜県ジュニアで、初めて試合というものを経験したコースという。ちょうど日本女子オープンが開催された直後でもあり「100くらい打って。なんだ?!このコースは、と思った記憶がある」。

その後、幾度となく練習ラウンドで回って、レイアウトは頭にたたき込まれてある。
この日の3アンダーは、そこから30打超も縮めて「大分、上手くなった」と、噛みしめた。
「思い入れのあるコースで良いスコアで回れて良かった」と、成長のあとを実感出来た。

ツアー通算7勝の今野康晴は、お母さんのお兄さんにあたり、「伯父さんとはしょっちゅう連絡を取るがいつも駄目出しばかり」と、スパルタ指導のおかげで着々と力をつけてきた。

すでにプロで活躍する星野陸也は、日大同期。本来なら3年生だが、1年でさっさと中退した星野は昨季のファイナルQTで1位につけると、今年のチャレンジ開幕戦ではプロ初優勝を飾って、「刺激が強すぎて・・・刺激じゃ収まらないくらいにすげーな、と」。

親友の大活躍に、度肝は抜いても今野さんの信念はぶれない。プロ入りは、卒業後と決めている。
「僕は、高校の時に、あまり成績が出なくて。練習では良くても、試合では駄目だったり、その時に、日大に声をかけてもらって、団体戦とかの機会を頂き、そこで凄い成長出来たのを感じる」。

学生最初の試合は今日なんかよりも、もっと緊張で震えた。「そういう経験が、いま生きている」と感謝している。
「朝5時半に起きて、みんなで掃除をして、6時からトレーニングをする寮生活が自分には合っている」と整った環境の中で、腕を磨く幸せを感じている。
「あと1年ですけど、そこでみっちりとやって、プロに行くのが自分には合っている」。
昨年の今大会では、おしくもローアマを逃した。「卒業までに、アマの大きなタイトルが欲しい。日本オープンもそのひとつです」。
目標に向かって、さい先よく飛び出した。

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