記事
中日クラウンズ 2021
4位Tに左利きのアマチュア。19歳の笠原瑛さんは「優勝とは言わないまでも」
中部学院大2年の笠原瑛 (かさはら・あきら)さんが、初日に4アンダーの「66」をマーク。
「ちょっと出来すぎな感じです」と、初々しく笑った。
6バーディ、2ボギーの内訳は、ほかにも右の木の根元にくっつけた5番で1メートルをしのぐなど、「ガッツパーもあったし、一緒に回った竹内(廉)さん、小木曽(喬)さんにも優しくしていただいて。1日楽しくゴルフができた」と、感謝した。
3月31日に、三重県鈴鹿市の中日カントリークラブで行われた「中部アマプロ選手権」で優勝を飾って出場権を獲得。
自身2度目のツアー挑戦は、瀬戸内高校3年生の弟・慶太さんをキャディに引き連れ「身内なんで。2人でブツブツ言いながら、リラックスしてプレーができた」と、喜んだ。
投げるのも、書くのも全部右だそうだが、「野球とゴルフだけは左」というレフティー。
「利き手で引っ張るように」と、父・宏さんの指導で5歳からゴルフを始めたが、「練習場の打席はだいたい、端っこ。小学校の頃は、いろいろクラブを使いたいのに、左用がほとんどなかった」と、それなりの不便を経ながら、スクスクと成長。
やはり左のバッバ・ワトソンを手本に、身長はまだ163センチながら、計測機で平均300ヤード記録するという。
「飛距離とショット力」が、自慢の19歳だ。
初出場のツアーは2017年の「RIZAP KBCオーガスタ」。
「お祭りみたいな感じで凄く楽しくて、将来はこういうところでやってみたいと目標が明確になりました」と、近々のプロ入りを夢見る。
「今週は予選通過が目標でしたが、優勝とは言わないまでも、行けるところまで頑張ってみたい」。
プロに交じって4位タイの好スタートに、さっそく上方修正していた。