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HONMA TOURWORLD CUP 2017

上昇のカギは忘れかけていた貪欲さ。香妻陣一朗が4位タイに浮上

昨年の賞金ランキングは62位の第一枠で、初シード入りを果たした今季。夏場は少し、中だるみがあった。

予選落ちが立て続いて「気の緩みがあった」。
不振が続くと腐ってますます「マイナスなことばかり考えるようになった」。

選手同士で話している時でも「どうせ俺は駄目スから」と、つい自虐的に言ってしまうが、「言ったらその通りになっちゃう。それをやめよう」。
その改心が、2日連続の66を呼び込んだ。

「今日は、チャンスの連続。バーディも入るだろう、と」。自分で自分をその気にさせて、上昇気流に乗ってきた。
昨年のちょうど今頃は、初シード入りを目指してやっていた時。「もっとがつがつしていた。貪欲にやっていた」。
先週の覇者にも刺激を受けた。トップ杯東海クラシックを制した小平智の祝勝会に呼ばれて改めて、いつも強気な姿勢に感心した。
狙って勝つということを、平然とやってのける小平。「あれくらい、言いながらやってもいい。自分ももう1回、気合いを入れ直して後半戦をやろうかな、と」。
これから残り試合で、目標の初優勝も夢じゃない。
「久々にこういう感覚になれたので。上に離されないように、食らいついていきたい」。
23歳も、手綱を締め直した。

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