賞金1位の今平の今季の初Vや、女子プロの原英莉花さんの活躍を導いたジャンボ尾崎が「周りは良くなっても、俺は悪くなっていく」と嘆いたが、そんな心境のベテランがここにも一人。

孔明だ。
14年に賞金王に輝き栄華を味わっても、その翌年から勝ち星に見放されてもう4年目の今季は特に、堪えた。

活躍めざましい九州勢の中でも秋吉翔太や出水田大二郎ら、オフ合宿で教える“チーム孔明”の塾生たちが次々と初優勝を飾っていった。
「今週は毎日、翔太とメシを食ってるけど、日本シリーズの話とかしますけど、あいつらみんな“待ってますから”しか言わないから。“早く来てください”ってあいつら、ナメやがって･･･」と、冗談交じりもカッカ来る。

「下が頑張ってますんで。ボスも頑張んないと」と塾長の復活ももうすぐ。
「アイアンショットの切れは良くなってきた。今までは、全部悪かったんで。どこか良くなったらゴルフになるだろうなと思っていた。やっとちょっとかみ合ってきたのであともうちょい」。

今週の会場はティフトン芝も「凄い深いんで。肩がいかれるくらいにマン振りした」と、勢いも出てきた。
現在賞金ランキングは55位。
賞金シードも、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権を得るにもここらが正念場。
「500万円ペースじゃ間に合わないから。もっと頑張っていきたいな」。孔明の真骨頂はここからだ。

• 小田 孔明
• 尾崎 将司
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