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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2018
2週連続Vがかかる星野陸也は「困ってる方々のためにも」
この日は、台風襲来の悪天候の中、プロアマ戦でおもてなしをしながら「急に疲れがドッと来た」。
V争いで、張り詰めた心と体を癒やす間もなく、もう翌5日にも、今度は巨大やぐらの頂点を目指すが「しっかりとケアをして、まずは明日の3回戦に備える」。
療養中のアニキ分を気遣いつつ、V報告の電話はすぐに済ませた。「遼さんにおめでとうって言ってもらって」今週もまた、頑張れる。
先週、富士桜の18番グリーンでは父母と涙の抱擁で、ファンの心を打ったがその余韻もさめやらぬまま今週、2週連続Vの偉業をにらむのは、自身のキャリアを積むためだけが目的ではない。
8月、ツアー外競技ではあったが逆転優勝を飾り、賞金1000万円を手にした「札幌オープン」でもその一部を地元に寄付するなど、22歳は貢献活動にも力を入れる。
西日本豪雨災害が発生したのは7月に、この「ISPSハンダマッチプレー」の1,2回戦が行われる直前。その復興支援金として、今大会から3試合で獲得賞金の一部を選手たちから任意で集めることが決まり、星野も即座に承諾のサインをしたためた。
大会のスローガンも「スポーツによる社会貢献と地域興し」である。
「困っている方々のために、出来るだけたくさんチャリティしたい。そのためにもどんどん勝ち進んで少しでも上へ」。
被災地に心を寄せながら、巨大ハシゴをのぼっていく。