最大瞬間風速は20.5メートル。総 武の森は枝がかし げるほど激しくゆれ、200ミリ以上に成長したラフは、まるで生き物のようにボール を覆い隠す。バン カーからは砂が舞い上がり、油断していると体ごと持っていかれるような激しい風 に、上位陣は軒並み スコアを崩していく。その中で堂々首位に立ったのは、インド出身のジョティ・ ランダワ。「 今日はいろいろと自分の中でプレッシャーはあったんだけど、思い通りのゴルフがで きたんですよ」。 昨年のアジアンPGAツアーの賞金王の資格で、今季日本ツアー初参戦。母国には、プ ロゴルファーが100 人ほどいるそうだが、「インターナショナルで戦っているのは、僕を含めて10人しか いなんだ」と胸を 張る。「今週は3日間、良いプレーができているんだ。明日もこの調子でがんばりた い」2位と2打差で 迎える最終日。数々持つタイトルに、日本ツアーでの初Vを加えることができるか。

ジョティ・ランダワ
1972年5月4日生まれ、インド出身。少年時代は、水泳、モーターサイクル、100?走 などさまざまなス ポーツに親しんだが、14歳のときはじめて出会ったゴルフに魅せられて、この道に。 1994年プロ転向。 アジア、ヨーロッパで活躍し、2000年のシンガポールマスターズ、インディアンマス ターズ、1999年、 1998年のホンダマスターズで4回の優勝歴。日本ツアーのデビュー戦は2000年のキリ ンオープン（CUT） 。同じ年、予選会を突破して全英オープンに初出場を果たしている。2002年のアジア ンPGAツアー賞金 王。身長186センチ、体重75キロ。

写真＝ホールアウト後、ギャラリープラザで行われた『ボランティアパーティ』に出 席して、ボランティアのみなさんにねぎらいの言葉を贈ったランダワ「サントリー オープンが日本でもっともすばらしいトーナメントのひとつである要因は、ボラン ティアのみなさんのおかげですね！」

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