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コンピューターや電磁スコアボードが主流のPGAツアー会場、クラブハウス前のメインスコアボードやプレスルームのスコアボードは手書きが伝統(Tradition)なんだ。
1994年地元でPGAツアーが開催された時、ボランティアでプレスルームのスコアボードを担当したのをきっかけにいまではPGAツアーはもちろんネーションワイドやLPGAの試合で年間25試合を担当する。「日本にも行ったことがあるよ。1949年Navy海軍で2年間横浜にいたんだ。今はすごく変わっただろうね。あのころはまだ女性はKimonoで大きな髪型だったよ。それからアメリカの戻ってからは25年間英語の先生をしてたんだけど、リタイアしてPGAツアーのトーナメントでボランティアでこの仕事に出会ったんだ。スケジュールはまず水曜の夜出場選手が全員決まってから選手名を書くんだ。そして木曜に試合が始まる、ハーフを終了するとFAXで選手のスコアカードのコピーが送られてくるからスコアを記入する。金曜に予選通過が決まると、だいたい75名ぐらいの選手名を書いて決勝をむかえる。でも今週はこの天気じゃなかなか終わりそうにないね。まぁゆっくりやるさ。棄権した選手の理由は正式には怪我とか腰痛とかあるけど、スコアボードには僕なりに理由を考えてあげるんだ。たとえば今週すごい雨だろう、ジョナサン・ケイの場合は「泳げないから」とかジョン・リエガーの場合は「水が怖い病気」だからとか、日本の選手がもし棄権したら「日本まで流された」とかにしておくよ。手書きだから大変だねってよく言われるけど、そんなことはないよ。手書きだから楽しいんだよ。出場選手が多ければ多いほど、たくさん書けるからやりがいがある。それに機械ばかりに頼っているとボブ・ホープの時みたいに停電でコンピューターがダウンしたりしたら大騒ぎだよ。やっぱり昔ながらの手書きのスコアボードが一番だね。日本にはツアーはあるのかい?たしか1979年にJumboOzakiって選手が僕のゴルフ・クラブに来たことがあったよ。見たときはびっくりしたね。すごい球を打ってた。たしか兄弟がいたよね。みんな元気なのかな?日本でツアーがあるならいつでもスコアボードを担当しに行くよ。