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宮本勝昌が恒例のトークショーを開催
「スミマセン・・・!! 1月、2月はほとんど日本にいなくて」と、ホストプロは恐縮しきりで、年明け早々は、今年もまた米ハワイアンオープンの、マンデートーナメントから挑戦し、そのあとは日本ツアーの今季初戦のシンガポールからミャンマーに飛び、帰国した翌日にもすぐに、芹澤のハワイ合宿に合流するなど、新年から精力的に飛び回っている。
宮本だけでなく、兄弟子の藤田寛之も、弟分の上井邦裕も同様に多忙な中で、こちらもまた友情出演してくれたチームメイトに感謝しきりで、今年も4人揃ってファンの前に立った。
スポンサーのみなさんも大勢見守る中で、今度は恐縮しきりで頭を下げた宮本。今年もまた、恒例のトークショーで、2014年以来の優勝報告が出来なかった。そしてそれもまた、ほかの3人にとっても同様に、藤田ももう2年も勝ち星に見放されたままだし、シニアツアーで活躍する芹澤もこのところは体調不良に悩まされ、一番若い上井に至っては、2015年にシード落ちを喫したまま。今年もまた出場権すらままならず、わざと自虐トークで先輩の恒例イベントを精一杯に盛り上げた。
その上井も35歳。チーム芹澤の面々も寄る年波には逆らえず、今年から29歳の高柳直人が新加入したといっても、平均年齢は上がる一方。
それぞれにそれぞれの悩みはあれど、特に40代の2人は今だ堂々と第一線で活躍しているのは、ひそかに重ね続ける努力のたまもの。
参加者のみなさんから、年を経ても活躍する秘訣を聞かれてあえてノホホンと答えた宮本。
「好きなものを好きなだけ飲み、食べて、翌日にストレスを残さないこと!」と言うなり、たちまち総ツッコミを食らった。
「試合中も朝夕、ストレッチし体をケアして、翌月曜日はトレーニングで鍛える。宮本も、藤田もそれなりに年ですから、かなり危険な状況にはなっているけどその分、トレーナーにはかなりの投資をしてる」と、暴露したのは芹澤。
「宮本さんは、凄く腸を気にしていて、合宿中も朝は“出た”とか“出ない”とか、かなりうるさい。肉を食べた翌日は、山盛りの野菜を食べたり、体を気にしていることは、見え見えです」と藤田にも、細部にわたってぶっちゃけられて、気まずいやら照れるやら。
当然のことながら、何の努力もなしに17年間(19回)も、シード権を確保できるわけもない。
「でも、確かに宮本さんは最近、お酒の量は増えました」との藤田の証言から、今度は宮本が、師匠と兄弟子がプロデュースして誕生したオリジナルワインのPRをさりげなく引き出すなど、チームワークの良さも相変わらず。
つい先日、50歳を迎えた三浦知良さんのJ2出場を引き合いに、「ゴルフも同様に、常に気持を上向きに、スキルを磨いていかないと、成長はない。今年こそ優勝をお約束したいと思います」と宮本のV宣言を引き継いだ藤田。
「“宮本が優勝するなら私も”という気持で頑張っていきたい」と、兄弟子がうなずけば上井は「主戦場のチャレンジトーナメントで賞金王を目指します」。
それぞれ弟子たちの意気込みに、感心しきりの師匠も「僕もシニアで」と腕をまくると「チーム芹澤は、各ツアーで優勝を目指します!」。
来年は、記念の第10回トークショーこそ、4人揃ってめでたい春にする。