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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011
連覇がかかる、宮本勝昌
いまもっとも勢いのある軍団「チーム芹澤」の2番頭が今週、狙うは大会連覇。
開幕前日のこの日1日は水曜日の練習ラウンドも、このメンバーで18ホールをこなした。1年ぶりに再び宍戸に帰ってきてつくづく思うことは、「去年はよくもこんな難しいコンディションの中で、優勝できたな」ということだ。
まさに、今年のツアープレーヤーNO.1を決めるにふさわしい。深いラフと、待ち受けるグリーンは「日本一・・・いや、世界一と言ってもいいくらいトップクラスの速さ」と、昨年覇者も改めてその厳しさに、驚嘆の声を挙げる。
「その中でも去年は相当に、フェアウェイキープ率が高かったんだと。でも今年は練習日から、ラフに入る回数が多くて本当に苦しい」と、昨年とはまた違った戦いとなるであろうことは、今から想像がついている。
それでもあえて、自身初の連覇に挑んでみたい理由がある。
東日本大震災の被災地でもあるここ茨城県は、第二の故郷でもある。水戸の水城高校で3年間を過ごした思い出が一杯詰まった校舎は半壊して、いまも使えない教室もあるという。
また、福島の第一原発から140キロも離れたこの地域でも、農作物の売り上げが落ちるなど「風評被害も受けている」と、聞いたからにはじっとしてはおれない。
「我々のプレーを通じて、茨城も元気なんだぞということを発信出来れば。そういうものを、お見せ出来れば」。
選手会長が、今週は特に、本業を通じて復興支援にひと肌脱ぐつもりだ。