元空挺邸が、久しぶりに好発進した。前半の3連続バーディは、圧巻のゴルフ。アプローチで3メートルに寄せた6番のパー5でこれを逃さず、7番は362ヤードのパー4で、あわやアルバトロスの1.5メートルにワンオン。「でも、このイーグルチャンスを外した」と、がっくりと肩を落とした次の8番は、グリーンの際から10メートルのバーディトライが決まった。

「イーグルを逃した分を、取り返せた」と、気分よくハーフターンが出来た。5アンダーで、２位タイにつけた。
５月の関西オープンで、華々しく“デビューＶ”を飾り、兵役時代は超過酷なパラシュート部隊として任務に就いた経歴が話題となったが、そのあとも「結果を残そう」と、気負うあまりに成績に結び付かずに苦しんだ。

「何かを望むより、楽しくゴルフをすることを考えよう」と、肩の力を抜いた今週は課題のティショットもフェアウェイもほとんど外さず、安定したプレーが戻ってきた。
「このまま、欲を出さずに流れに身を任せようと思います」。
パラシュートで風に漂うように、まさにふわりと復調を取り戻した27歳が好スタートをきった。

• 趙 炳旻