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トップ杯東海クラシック 2016
首位タイの香妻陣一朗。姉と弟どっちが先か
今週の女子ツアーはメジャー戦。木曜日から同時に始まった男子ツアーで、弟は好発進した。
10番で、奥から長い10メートルのバーディパットもさることながら、この日は2メートル前後のチャンスをよく決めた。
「そのくらいのきわどいパーパットも本当によく入った」と、最後の18番は苦笑いが立て続けに2度、こぼれた。
最初のハラハラは2打目。「当たりが薄くて。入ったかと思った」と、グリーン左の池きわきわ。そこから長いバーディトライは、これまた2メートル半ほど行きすぎた。2度目のドキドキもしのいで、苦笑まじりに安堵した。
「パットが思ったように打てている」と、好調は続いている。
香妻家の“家族ライン”がざわついたのは、先週。
先週のチャレンジトーナメント「elite grips challenge」で初優勝を飾ったのは、弟の陣一朗。
時を同じくして、2つ上の姉の琴乃さんが、同週の女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で首位発進した。
いずれも、レギュラーVはまだだが、琴乃さんは折に触れて言っているそうだ。「シードより、初優勝」と、強気のその発言に弟も頷く。
陣一朗はQTの資格で2013年から本格参戦を続けているが、「最初の2年は、早くシードをと思っても、それ以下の結果しか残せない」。
いわば、目標の上方修正が必要と、実感したこの2年。「今年、シードが獲れないともう一生獲れない、とか。そのために優勝を目指していこうかな、とか」。
自らをあえて追い込み高い目標を掲げることで、今季はここまで例年以上の結果が出ている。
レギュラーツアーは賞金ランクで72位につける。
チャレンジトーナメントの賞金ランクは、現在3位だ。同2位から上位8名がもらえる来季前半期の出場権は、ほぼ手中にしており、今週は迷わずレギュラーツアーにエントリーをした。
レベルの高いツアーの雰囲気にも、いまようやく慣れてきた。
この夏は、ひとつ上の時松隆光のツアー初Vにも気持ちに拍車がかかった。「身近な存在に、より上を見ながらプレーできるようになった」と、難攻不落の三好でも思いきって頂点を目指していく。
「僕もそうだけど、ねえちゃんもああ見えてけっこうドキドキするタイプ」。プレッシャーをはねのけ、先に勝つのは姉か、弟か。