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宮崎合宿に新選手会長が登場(2月15日)
懐かしいこの号令に、思わず微笑んだのが新選手会長。合宿は、今年の最終回にあたる3回目がこの日2月15日から始まり、その“開講式”に駆けつけたのは優作。
セガサミーグループの特別協賛と、株式会社デサントの協賛に加えて、一昨年前からジャパンゴルフツアー選手会の協力を得ることになり、毎年各回の初日に選手会理事が交代で参加者たちに激励を送ってきた。
昨年まで3期つとめた池田勇太から重責を引き継いだ優作も、この宮崎合宿でマイクを握るのは、これが初めてではないが、あの号令にはつい自身も青春時代の匂いを嗅いでしまい、何度聞いても笑みがこぼれてしまうのだ。
「皆さんも起立…なんて言葉を聞くのは、高校時代以来では?」と、笑いながら「でも大人になったらなかなか聞かない言葉も改めて聞くと、規律があって何か身も心も引き締まるようで、いいものですよね」。
またこの中にはその号令が、今もリアルな参加者もいて、「去年から、この合宿に高校生も参加するようになり、下は10代から、横田さんは、40…」。
「44歳!」。
参加者の中には、今年は選手副会長として優作を支える立場でもあるベテランの先輩プロ、横田真一の顔もあり、「五輪」を副題にうたう強化合宿も、これだけ参加者に年齢幅が出来るのはおそらくゴルフだけであり、それこそが我らのスポーツの醍醐味だ。
「それこそ大人から子どもまで、その魅力が体験できる。ツアーでも、10代から60代の選手が優勝を目指して同じ舞台で戦える。この合宿でも世代を超えて、お互いに良いコミュニケーションを取り、情報交換しあって、高め合っていただきたい」と、参加者たちを鼓舞した優作だ。
ここ宮崎に入る直前には我こそが鼓舞される、嬉しいニュースがあった。米ツアーの「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で、優勝争いを繰り広げた「ヒロシ。僕の同級生です」。
東北福祉大で共に競い合った岩田寛は、無二の親友で良きライバルである。
「ヒロシは今回、本当に惜しいところまで行った。切磋琢磨した仲間が、アメリカでも対等に戦えることを、証明してくれた。同じフィールドでやってきた仲間として僕も自信になりましたし、僕らのゴルフは海外でも通用するんだと、確信を持つことが出来た。ヒロシが世界を身近に感じさせてくれました」。
親友の活躍にもまた改めて、優作は身も心も引き締まる思いだ。
この宮崎合宿も、いよいよ今週が今年度のクライマックス。
今年の“最終回”の初日には、JGTO顧問弁護士の中野辰久氏をはじめ内海善雄氏(元国連電気通信連合<ITU>事務総局長・元郵政審議官)や安藤隆春氏(三井住友海上火災保険株式会社 顧問・元警察庁長官)、島田昌幸氏(株式会社テレビ東京ホールディングス 相談役 株式会社テレビ東京 相談役)、川合敏久氏(一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 男子トーナメント主催者会議議長 株式会社南山カントリークラブ 代表取締役)ら、JGTO理事のみなさんが、特別講師として熱血講義……!
「今回の合宿もまた、本当にたくさんの方々のサポートを受けて、こうして成り立っていることが選手会としても非常に有り難く、皆さんも感謝の気持ちを持ちながら、どうかケガのないように最終日を迎えてください」(優作)。
さあ、怒濤の5日間が今週も始まる……!