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SMBCシンガポールオープン 2020

ハワイから来た星野陸也がシンガポールで時差ぼけ知らずの好発進

©JGTOimages
旅から旅への疲れを癒すにも、滑り込みのホールアウトは幸運だった。午後からコースに出て、雷雲接近による1時間15分の中断と再開を経て第1ラウンドは、現地時間の19時2分に日没サスペンデッドとなったが、プロ5年目の星野陸也は5アンダー、ボギーなしの好スコアで回り終えた。
翌朝7時40分から第1ラウンドの残りが再開される17日は、少しゆっくり寝ていられる。

ジャパンゴルフツアーの2020初日。2年連続の予選落ちを喫した昨年の反省が生かされた。
正月はハワイで過ごし、当地で行われた先週の米「ソニーオープン」で、今年も自身の初戦を迎えた。4日間を戦い(45位)ハワイを出発。成田経由でシンガポールへという強行軍は昨年と、まったく同じ移動ルートも今年は「食事とか、寝る時間とか、トレーニングとか。最低限のことはやった」と、健康管理に徹した。

大会前日の15日水曜日の昼過ぎにチャンギ国際空港に着いてその足でコースに来た。
無理をせず、軽く3ホールの散歩程度に済ませるはずだった練習ラウンドは、「フェアウェイの打ち方に気づきがあった」とさらに2ホール余分に歩いても、5ホール目でクラブハウスに引き返して体を慣らす程度にとどめた。

食べすぎず、休ませすぎず、長時間のフライト後も「体を動かして、血流を良く」。
おかげで開幕初日の朝はすっきりと目覚めることができたという。

「去年はスタートで地面が揺れるような感覚があって、初日のティショットで連続してトップしてしまったけど今日は頭もぼーっとせずできた」。
時差ぼけも、去年ほどではなかったといい「これはいける、と。今年はうまく対処できてよかった」と、好ダッシュを成功させた。

五輪イヤー初戦。世界ランキングは現在、石川遼(83位)に次ぐ、4番手の109位。あまりに厳しい道のりと、競技中断の慌ただしさも加わり東京への思いはこの日、語らなかったが、「(上位選手には)全英オープンの出場権もあるし、世界ランクも上げたい。こういう好きなコースで勝てたらいい」。

それと年間を通した具体的な目標としてはまず6月、出身の茨城県で行われるJGTO主催の国内メジャー戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills(宍戸ヒルズCC、6月4日―7日)」で優勝することだそうだ。

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