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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2003

サトウ食品NST新潟オープン初日昨年2位の宮本勝昌がノーボギーの65でまわって単独トップ

昨年の雪辱はきっちりと果たす。ノーボギーの65でまわった宮本が、単独首位発進。13番パー5では、残り268ヤードの第2打を、クリークでピンまで32メートルのカ ラー につけ、なんと、これをど真ん中から沈めてイーグルだ。「このコースにくると 、良いスコアが出る気がする。それをよいほうの自信にしてやっているんですけども 」 と、満面の笑顔。昨年は、最終日に単独首位に立ちながら、今野康晴に4打差つけ ら れて逆転負けを喫した。そのリベンジにむけ、幸先の良い出だしだ。
発奮材料もあった。この日、宮本の応援にかけつけてくれた田中勝春さんは、宮本が大好きな競馬のジョッキーで、憧れの人。今週末、地元で開催されるレースに出 場す るついでに、ひと足早く新潟入りして宮本の18ホールに声援を送ってくれたのだ 。
これまでも何度か一緒にラウンドしたり、交流のあった田中さんは、昨年も5月の 日本プロに来てくれた。しかしこのときは出だしでトリプルボギーを打つなど、まったく良いところが見せられなかった。
それだけに、この日はようやく“宮本らしい”ゴルフで報いることができ、ホー ルアウト後は田中さんも「すごい!快進撃だね」と、大喜びしてくれた。
今年は、予選落ちが続くなど不振も続いているだけに、「最終日こそ、良い報告ができるように頑張ります」と田中さんに約束することで、自らを鼓舞した宮本だった。
写真=大雨の影響でスタート時刻が1時間、遅れたこの日初日。いったん、雨は小康状態になり、一時は晴れ間ものぞいたが、宮本がホールアウトするころには再び 黒い 雲が垂れ込めた。びしょぬれのままインタビュールームにやってきた宮本は、バスタ オルを2枚肩にかけて体が冷えてしまわないようにして会見にのぞんだ。

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