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広島県の強豪2校によるスナッグゴルフ交流戦を開催(9月12日)

日本のみならず世界的に影響を与え続けている新型コロナウイルスの感染防止対策として、7月に開催予定だった『第18回スナックゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会』と全国大会への出場権をかけた都道府県予選会も中止を余儀なくされてしまった。

目に見えない感染症により、楽しみにしていた大会も練習も続けることができない児童たちは、心の整理ができない状態で、特に6年生にとっては最後の晴れ舞台での表現の場がなくなり、もやもやした気持ちで次のステップへ進まなければいけないという辛い状態となっている。

そんな児童たちのもやもやに応えるべく、小規模ではあるが表現の場を作ってくれた大会が広島県で行われた。

この大会は、コロナ禍の影響を受け全国大会が中止となり、子供達が落ち込んでるとの話を聞いた、広島県東広島市にある入野郵便局長が、「子供達に思い出作りをしてあげたい」という話を地元ゴルフ場の安芸カントリークラブに相談して実現した。

第1回スナッグゴルフ交流大会『入野郵便局長杯』と銘打って開催された大会には、広島県でスナッグゴルフの活動を長年続けていて、常に競り合うライバル校のの、東広島市立三ツ城小学校と東広島市立東西条小学校の2校から21名が参加した。

安芸カントリークラブ10番ホール(par5)に特設されたスナッグゴルフコースでの大会は、午前中までは雨が降り天候が心配されたが、お昼を過ぎると雨は止み無事開催することが出来、団体戦の部、個人戦の部、オープン参加の部と3つの部門を設け、子どもたちは久しぶりの試合を味わい、久しぶりの真剣な顔、喜ぶ顔が応援する家族や指導者たちの笑顔にも引き出した。

大会の結果は、昨年の全国大会で初優勝した東西条小学校が、全国大会で過去5勝の実績を誇る三ツ城小学校に、4打の差をつける78ストロークで優勝し、個人の部では1位から4位が25ストロークの同スコアによりカウントバックで順位が決まる白熱した大会となった。

大会後には両校がそれぞれ集まり、がんばった選手たちへの労いの声がかけられ、この大会をもって次のステップへ進む6年生からは、次の世代への激励のメッセージも伝えられた。

この大会の開催に尽力した入野郵便局の局長さんは、「初めての交流大会を子どもたちが楽しんでくれるのか不安な気持ちもあり短期間で準備を進めてきましたが、子どもたちが純粋にボールに向き合う姿を見て安心しました」と話し安堵の眼差しで子どもたちを見送った。