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香妻陣一朗は「22歳とは思えない貫禄を出していきます」

2017年は、この初シード組にも注目だ。ジャパンゴルフフェアの2日目には、JGTOブースにも来てくれた、大堀裕次郎とともに、契約メーカーの「スリクソン」のブースに立ったのは、香妻陣一朗。

姉の琴乃さんはちょうどこの日(25日)、女子ツアーの「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の2日目に、1打差3位タイにつけた。

「頑張って欲しい」と、会場の横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜から姉にエールを贈りつつ、「男子は女子に負けている。僕らの世代が活躍しないと男子も盛り上がらない」との自覚も満タンに、ジャパンゴルフツアーのPRにもいそしんだ弟。

2012年のプロ転向から4年目の昨季、賞金ランキングは62位に。特に、後半戦の粘りが効いて、晴れて初シードの春を待つこのオフは、沖縄や奄美大島で、みっちり体を鍛えてきた。

「浜辺で走ったり、トレーニングを重ねてきた」と準備もぬかりなく、来月に迫った開幕を待ちわびている。

石川や松山と同学年で香妻とは3つ上の大堀が、かたわらできっぱりと米ツアーへの参戦を目標に掲げた。
それにならって「僕も、行きたい気持はあるが日本で活躍できないことにはどうにもならない」との香妻の固い決意に、大堀も「間違いない」と、声を揃えた。

お互い“シード1年生”の大堀とともに、「出来るだけ早い時期の1勝」を公約に、ツアーの“新顔”としていよいよ、船出の時。

ファンに自分のどこに注目して欲しいかと聞かれて首をかしげる香妻に、大堀がいたずら顔で「22歳らしからぬ貫禄を出していきます、と言っとけ」と、このときばかりは、本来のあどけない笑顔を浮かべて「はい、それにします。22歳らしからぬ貫禄を出していきます!」。

宮崎の日章学園高校を卒業と同時にデビューを決めた。年齢は若くても、あれから4年目の春こそ堂々と貫禄いっぱいでフェアウェイを歩く。

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