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カシオワールドオープン 2017

時松隆光は単独首位浮上で「ゲンちゃんと呼んで」

最後のバーディで、頭一つ抜けた。時松が、1打差の単独首位につけた。「昨日まで微妙に読めてない状態で、3日間やってきた」というパット。
序盤の2番でボギー先行も「徐々にあってきたのかな」と、後半13番からいずれも3メートル前後のチャンスを逃さず、谷口と池田に習ったというロブショット。16番や17番では「クラブを開いてふわっと上げた球で切り抜けられた」と、上手く寄せてしのいだ。

池田とプレーオフを争った9月のANAオープンから、立て続けのV争いで、この日はまだ3日目とはいえ最終組のゴルフにもずいぶん慣れた。
「9月10月と、だいぶ経験させていただいたので。自分のゴルフに徹することが出来る」。

強い相手も冷静に、見ることもできる。
この日、共に回った金庚泰(キムキョンテ)。
前日に引き続いて、この日もまた18番で、バンカー目玉もぴくりともしなかった。
「ピンチの時の間合いの取り方、時間のかけ方が凄い上手いと思った。僕なんかだと、焦ってすぐ打っちゃうところ。勝つゴルフをしている」と、ひそかに鬼の強さに舌を巻いた。

2度の賞金王は、最終日最終組にこそ牙を剥いてくるのは明確だ。
「キョンテ選手の攻め際、引き際。明日もまた一緒に回ってきっと見えてくるものがあると思うので。学びつつ、僕は僕のゴルフを」。

36ホールの短縮Vとはいえ、10月のブリヂストンオープンで、2勝目をあげてからというもの、「時松!」と名前を呼んで、応援してくださる方がぐっと増えた。
「力になるのは間違いない。明日もまた応援していただいて、自分のゴルフもそれについていければいいな」。
ちなみに、今更だが本名は「源蔵」。いまだ仲間内のあだ名は「ゲンちゃん」なので、コース内で登録名の「隆光(りゅうこう)」と、呼んでいただいてもいまひとつピンと来なくて、聞き逃してしまうこともあるそうだ。
いっそシンプルに「時松」でも十分だが、もしよろしければ応援の際にはもっと親しげに、「ゲンちゃんと呼んでください」。
最終日もどうぞよろしく!!

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