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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2017

功名の喉バージョン?! 大堀裕次郎がかすれ声の首位発進

病身には、なおさら堪える冷雨の2日目。大ピンチの後半3番で今日イチが出た。左に曲げたティショットは木の根っこにくっついた。アドレスも取れず、仕方なしにPWを逆打ちで握った2打目はおもいのほか上手く脱出できた。
そこから190ヤードの3打目を、ピンそばにつけてパーを拾った。

「普段ならパーを獲りに行きすぎて、ダボ打っているところ」。回復途上の体調では、ほどよく力も抜けている。
「ケガの功名の“喉バージョン”。今日1日は、それに尽きる」と、会心のパーセーブに、大好きな阪神ネタを盛り込めるほど、体調も回復してきた。

自身、会心の左右両打ちでお気に入りのスイッチヒッターが、つい思い浮かんだ。
「大和は、阪神を出ちゃうらしい・・・」。
今オフのFA権を取得した内野手には大堀も、監督以上に未練たっぷり。

3年ぶりのクライマックスシリーズも、ファイナルステージには進めず意気消沈。16日は、のちに物議を醸した大雨のDeNA戦も「ショックでした。カープ戦では、藤浪が投げると聞いていたので楽しみにしていたのに」と恨み節も、終始かすれ声では迫力がない。

雨続きの今週は、初日が流れて「助かった」。
幸い、熱はないが「一昨日から喉が痛すぎて。昨日やったら出れてない。1日休めたのはラッキーだった」。
中止が決まった前日の夜は近くのスーパー銭湯で荒療治。「サウナに入って、熱いお湯に浸かって」と無茶をやったらよけいに悪化したから、なおさら回復に時間が取れたのは良かった。
この日はお手製の生姜湯を、キャディバッグに仕込んで正解だった。
54ホールの短期決戦で、思いがけず首位発進して「優勝したい」。
敗れた阪神に、なりかわってこのまま頂点まで上り詰めたい。
「ぜひ、そうなりたいです」。
甲子園育ちの虎ファンが、雨中のV争いで“あの日”の屈辱を晴らしてみせる。

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